#ヒカアグ
先日更新したヒカアグの絵を描くとき、元々考えていたのはク国で鎮魂祭を終えたふたりがヒカリくんの部屋に引っ込んだ後、月を見ながらそれぞれの道や諸々に思いを馳せているところに、アグネアへの感謝と労い、ヒカリくんが個人としてこれまで犠牲になってきた身近な人達に改めて鎮魂歌を…という想いを込めて、ツキさんの持っていた琵琶を弾き語るっていう感じでもあったんですよね。
まあ、何やかんやでどうとでも取れる感じに仕上がったわけですが。
ヒカリくんは非常に聡明で自分の想いを言葉にすることにそれほど詰まるタイプではないと思ってるけども、鎮魂祭の時期だけはやはり郷愁と感謝と決意とがないまぜになった、言葉にしづらい感覚があって、「どう表せば伝わるのだろうか」と苦笑していて。そしたらアグネアに「歌ってみるといいと思うよ。歌詞はなくてもいいの。それか、聞いたことがある歌でもいい。言葉にならなくても、音楽には想いを込めることができるから」って言われて、ふとツキさんの琵琶のこととか、手ほどきを受けていたことを思い出して「そなたの歌には敵わぬし、何年も触れておらぬからな…多少のミスは大目に見てくれ」って弾き始めるのもいいなって。
アグネアがヒカリくんの行動指針ってわけじゃないけど、突破口というか、絡まった糸をほどくためのちょっとしたヒントになるっていう感じ、好きですね…。ヒカリくんは多分、自分が琵琶の手ほどきを受けていたこともその瞬間まで忘れてるんですよ。
で、ク国城の城下で天守閣(?)からかすかに流れてくるヒカリくんの奏でる琵琶の音と歌声に、そっと聴き入るヨミさんなんだな…。
という感じで色々考えつつ描いてたものの、思いっきり作画ミスを犯したことにはアップしてから気付いたっていう…。