出てくるモブNPCの大半が誰?状態で本当にすまぬ…
ストーリーとしてはずーっとカリュクスを追ってるだけで、何というかこう、掘り下げとか目的とかそういったものは何もない感じ。
7.0からの傾向という感じですけど、意図してるのかそうでないのか、あまり敵側キャラクターの掘り下げめいたものってやらないですよね…。ゾラージャも結局アレだけだったので、私としては「マジでファザコン拗らせただけであんなことしたの?」と逆に驚いた。
カリュクスですけど、彼は400年以上もの間「生と死を超えた進化」について研究して永久人という発明まで成したというのに、その性格的なところはずっと変わらないというか「俺の理論が絶対正しいので、従わない奴は死んどけ」というところに集約していて、人間的な成長とかそういったものは一切ないのが、自身の論理破綻の証明になっている感があるのは面白かったですが。
意に添わない展開や、痛いところを突かれると途端に不機嫌を顕にするところとか見ていると、彼の時間はマジで永久人になったその時点で止まっていて、それって結局進化になってないのでは? と思わざるを得ない。
果たして彼自身はそれに気付いているのか。
立ち位置的にはクジャなんですけど、何だろうな、クジャは最後の最後に突きつけられたあの絶望を思うとああなるのも分からんでもない、って感じだったのにカリュクスはあんまり分からないです。
事前の公式予告から、アレクサンドリアで高まった「死への恐怖」はカリュクスを倒した瞬間に彼の「消えたくない」という願いを引き金に
でも、その方法は古代人が既にやったことで、誤りではなくとも正解でもなかったんだよな…。
というか、少なくともエメトセルクは永久人システムも見ていたはずだけど、明らかに星の摂理に反するこのシステムを野放しにしてたのは何でなんだろう? エメトセルクはともかく、ラハブレアとかブチ切れて介入しそうだけど。
いずれ破綻するのは目に見えてたし、既に雷光大戦で属性の偏りが顕著になってたから次の次くらいの候補として温めてたんか?
それにしても、アレクサンドリアの人たちは死に対する恐怖感がすごすぎる。私も余命宣告とか受けたらそうなるのかな。でも、自分が生きるために周りの人たちに犠牲を強いてしまうなら、無理に生きなくても良いかなと思うかなあ。
話逸れたけど、「生と死を超越した進化」を目的とするカリュクスの行動はあんまり腑に落ちない。元々が「自分みたいな優秀な人間が病で明日をも知れない命であるのが許せない」という思想から来てるだろうから、選民的になるのはまだ分かるけど、機械兵を暴走させたりプロパガンダ放送で恐怖と分断を煽る意図がちょっと分からないんよな…。
永遠の闇に辿り着くためにどうやって死の恐怖を蔓延させるか? というシナリオの都合に見える。
難しいね。
7.0後半からの永久人関連の話はFF9の話をこうアレンジしてくるのかと割と面白く追ってたけど、7.3(ストーリー的には締め)はID開放の段階ではあんまり面白いと思えてないのでちょっと残念。カリュクスが独善的すぎるのが要因だろうなあ。6.1以降のゼロやゴル兄さんとか、そりゃこうなるわなって背景が濃かったし、それぞれの大義のぶつかり合いでもあったからね。先王スフェーンだって、エターナルクイーンになってまで守りたかった大義があったから面白かったのに、カリュクスには大義がないんや。
そりゃ、彼のやろうとしてることは星の摂理に反しているし、独善的で他人の命も痛みも何一つ理解してない所業なので、止めなきゃいけない。同じことやってたはずのスフェーンは、向こうも「こうするしかない」という覚悟が重かったから、それを突っぱねるには同じだけの覚悟でぶつからなきゃいけなかった。カリュクスは何か、そうじゃないんよな…。上手く言語化できないのですが、何かこう、お前違うんだよなあという感じ。
独善的と言えばゼノスもそうでしたけど、アイツにはアイツなりの矜持めいたものがあったから、最後の最後にヒカセンも英雄とか光の戦士ではない、いち冒険者として殴り合いに応じたのかなという気がしている。ゼノスの場合はその情熱はもっと違う方面に向けろともやり方考えろとも思うけど。
まあ、ID開放までしかやってないのでこの後の展開次第では手のひらドリルかもしれない。頼むぞ。畳む