ヒカリくんを驚かせようと思って、サプライズでバレンタインチョコを作って可愛くラッピングして…ってやってたのに、ヒカリくんに目ざとく見つけられちゃうアグネアはかわいいな。
でも、ヒカリくんはバレンタインに馴染みがないのでそれが自分宛てと気付かなくて、ラッピングが可愛らしいもんだから「ミッカとパーラへのプレゼントか? 俺も何か添えようか」ってニコニコしながら手伝おうとして止められるんだな。
「ここここれはヒカリくんにあげるものだから、ヒカリくんは何もしなくていいの!」
「俺に?」
「あっ…! あのね、このチョコはね…」
「なるほどそういうことであったか。ありがとうアグネア、とても嬉しい」
「内緒で枕元に置いといて驚かすつもりだったのになあ…」
「城内でチョコの匂いは滅多にしないから、そなたが何か作っているのはすぐに分かったぞ。それに、俺宛てと知って十分に驚いた」
「ならサプライズ成功、かな?」
「うむ。このような心のこもったチョコをいただけて本当に嬉しい。さあ共に食べよう」
「うん!」