#ヒカアグ
同じ砂漠の国の王でも、陛下が挨拶代わりにティナに「今日も愛らしいね、愛してるよ」って囁くのに対して、ヒカリくんは告白のときこそビシッと…というかサラッと「俺はそなたのことが好きだ」って言うものの、アグネアに愛を囁くことについてはこっ恥ずかしいというか、照れが出ちゃってあまり言えないでいるという悩み?はありそう。
抱きしめるのもキスをするのも平気…というか普通にできるのに、「愛してるよ」とはなかなか言えないみたいな。
で、アグネアにおねだりされて、真っ赤になりながらンンッて咳き込みつつ、「わ、わかった、少しだけ待ってくれ」って座り直して一息ついて、正面切ってアグネアの目を見つめながら「あ、愛してる」って噛みしめるように告げれば、アグネアに「えへへうれしい」ってふにゃふにゃと微笑まれて「そなたのその顔が見られるなら毎日でも言いたいのだが、何とも恥ずかしいものだな」って抱き寄せるっていう…。
「ヒカリくん、ベッドではもっと恥ずかしいこといっぱい言ってるのにね…」
「あれは…そなたがあまりに愛らしいからタガが外れるのだ」
それはそれとして、アグネアに愛を囁きたいがために酒をガッとあおって、アグネアの手を握り、微妙に焦点定まってなくて据わってる目でアグネアを見つめながらド真面目に「俺にはそなたしかおらぬ」的なことを延々と話し始めるヒカリくんもアリだなと思う。酔うとド真面目になる上に饒舌になってくるみたいなの好き。
まあしかし、問題は根が真面目ゆえに酒の勢いを借りてアグネアに愛を囁くことをヒカリくん本人がヨシとしないであろうことよな…。囁くのであれば、酒の勢いなど借りずに己の言葉で、己の体すべてで、と思ってそう。