前回までのあらすじ
パシリ人生はもう嫌だ。
蛮神タイタンへの挑戦権をエサに散々パシらされてようやっと蛮神タイタン討伐に挑むことになったキナクロ。こうなったらタイタンをボッコボコにして溜飲を下げるしかねえ…! ということで、早速CFを開いてマッチング待ち。
マクロ誤爆して戦闘中にまで「初見です。よろしくおねがいします!」とチャット送信してしまい、うわぁ~~! しつこくてスマン! ってなったりもしたんですけど(もう戦闘中だったので誤爆スマンと打つ暇はなかった)、まずは順調な滑り出し。タイタンが飛んだら赤線の外には出ない、心核が出たら潰す、固められてる仲間がいたら助ける…と予習した内容を頭の中で反復しつつ、タイタンを殴る殴る。
そして…
落ちました。
ええ、それはもう、華麗に、完全に存在を忘れていたランドスライドで、見事に。スーッと吹っ飛ばされ、フィールドの外に放り出され、奈落の底に叩きつけられ転落死。落ちると蘇生不能というギミックは聞いていたので、ポカーンとなる私。カメラは戦闘フィールドに戻って、他のメンバーが戦闘しているところをひたすら眺める私。呆然となりながら「す、すみませんでした…」とだけチャットを打つと、ちょうど戦闘が終わりました…。3人でも何とかなるもんなんですねえ。。私いる意味あった?
戦闘が終わって、システムがフィールドに戻してくれたのですが、何ていうかもう、イフリートのとき以上にポカーンでした…。ムービーの間に残されていたチャットに全私が泣いた。

いや、何かもう、わたくしもういい大人なんですけど、割とマジで悔し泣きしそうでした…。この蛮神タイタン討伐戦は初見殺しが有名で、FF14やったことない私でも聞いたことあるレベルだったので、事前に動画見てある程度ギミックの予習はしてたんですよね。見ると聞くとは大違いと言いますけども、実際やってみると自分の視界の狭さを思い知ったというか、ほんっと動けないなあ~~~~となりました。。
いやまあ、これまでもID攻略やってきて、私がDPSとしてそこまでちゃんと仕事できていたかと言えば今まで一度も怒られなかったのが不思議なくらいではあると思うんですけど、今回のはさすがにないわ…。マジでない…。まとめサイトとかで「DPSなんて他について行くだけで良くて、やることないんだから」って煽りよく見るんですけど、だからこそせめて足手まといにはなりたくない思いだけはあったんですよね。床ペロはしないようにするっていうのがささやかな目標ではあるんですよ。
そうは言ってもDPSとして出すべき火力が出せてるわけでもないので、ほんとただの足手まといでしかないんですけども。結果的に足手まといがいなくなることで楽になる部分とかあったかもしれないですけど。参加すらできない、っていうのは割とマジで凹みました…。まあ自業自得なんですけども。
ちなみに、その後たまたまインしてた友人がリベンジに付き合ってくれたんですけど、そこでも結局スキル回しミスって落ちたので、何かもう、もうね…。私本当にこの先フィナーレまで行けるんか…??
……と落ち込んでいても物語は待ってくれないわけで、まるでどこかから見てたかのように絶妙なタイミングでミンフィリアから電話がかかってくるわけなんですよねこれが!!!! 「キナクロが蛮神タイタンを討伐した」というガセ情報を掴まされて大喜びしているミンフィリアさん、お持ちの情報網は完全にアカンやつなので、精査することを強く強くオススメいたします…。タイタンを討伐できたのは事実ですが、討伐したのはキナクロではありません。
ということで自分のみならず周囲の幸福全てを吹っ飛ばしそうな深い溜息を吐きながら砂の家に戻ったら、

砂の家が壊滅してました。
えっ何これどういうこと!? と混乱していると、唯一生き残っていたノラクシアの記憶に入り込むキナクロ。便利な能力ですね…。どうやらミンフィリアからの電話の直後、砂の家は帝国軍の襲撃を受けて壊滅してしまった模様。帝国軍の狙いは「超える力」を持つキナクロ。ですが、キナクロはまだ砂の家に帰っていなかったのでとりあえず構成員は皆殺しにされ、「超える力」を持つとされるミンフィリアとパパリモ(と他のNPC数名? 暗くてよく見えなかった)は力の解明のためにと連れ去られたのでした。
まあ、何らかの目的で蛮神のデータを集めているっぽい帝国にとって、蛮神討伐に乗り出す暁の血盟は目の上のたんこぶでしょうし、これまでイフリート、タイタンを討伐しクリスタルを得ている(ことになっている)キナクロは、そりゃまあ研究対象か討伐対象でしょうね…。
正直、暁の血盟に思い入れはない。本っっっっっ当にない。FF7で爆破ミッション終了後にアバランチに引き止められたのがクッソ面倒だなって思ったくらい思い入れがない。
でも、ノラクシアはちょっと別だった。シルフの仮宿の長老に言われて、暁の血盟に入った彼女は何だかとても楽しそうだった。「ヒミツの術」を使って人間の姿に変身までして、何というか、とても一生懸命だった。彼女がそうせざるを得なかったのも、ウルダハで「獣人排斥令」なんてものが出されてたせいなのだけど。シルフ族とは対話を始めるのも結構大変だった。でも、その分一度心を開くと、最大限の礼を尽くしてくれた。こんな遠くの地にまで仲間を送り出したのも、長老なりの礼だったし、ノラクシアはその義務をしっかり果たしてくれていた。こんなところで、こんなひどい死に方をしていい子ではなかったはずだった。
多分私の中で、FF14やってて初めて「誰かのおつかい」以外で、動かなければと感情を動かされたシーンだったかもしれない。

ノラクシアに託されたミンフィリアの指示に従い、ドライボーンの教会に一時的に身を隠すキナクロ。途中で砂の家に放置されていたご遺体を弔ったり、結局おつかいはしてたんですけどね。そこで出会った記憶喪失の謎の男マルケズさんは、記憶がないのに機械修理がやたら得意だったり、帝国軍に監視されていたりと非常に不思議なお方だったんですよね。
一体この人は…と不思議に思っていたところで、教会のドアがバーンと開かれ、そこに現れたのは何とアルフィノ!!! 生きとったんかワレ
「こんなところで帝国の影に怯えている場合ではないぞ!」などと勇ましいことを言ってキナクロに発破をかけてくれているわけなのですが、えっと、盟主がここにいろって言ったんですけど、そこら辺はご存知ない? どうもキナクロを探していたらしいんですけど、暁の血盟、何かあったときの集合場所とか隠れる場所とかそういうの決めてなかったんですかね…。
各国は第七霊災からの復興と国内問題で手一杯だから、蛮神問題は暁の血盟が引き受ける形になっていたとのことですけど、帝国が何らかの形で蛮神を求めて不穏な動きをしていたのはシルフ族の一件で分かっていたはず。各地の蛮神問題の監視・調査で手一杯というのも分かりますけど、結構長らく活動してたと思しき組織としてはリスク管理という点では手落ちじゃないかなあ…。ミンフィリアさん、帝国の襲撃時に「どうしてここが…」とか驚いてましたけど、各国のグランドカンパニーのスカウトが直接来る程度にはバレバレだったし、暁の血盟の活動も、グランドカンパニー構成員の末端にまで結構浸透してた感じでしたし、不滅隊や双蛇党に普通に内通者がいた時点でバレてても不思議ではない気がしました…。
グリダニアのイクサル族が蛮神ガルーダを召喚しただの、ガルーダは大変な蛮神で、だからこそ討伐が必要云々と長々と話を続けるアルフィノに「はぁ、そうですか」などと思っていたら彼はとんでもない爆弾発言を投げてきたのです。

えっ?????? このお方がシド??????????