ついに黄金のレガシー珍道中も最終回です。アーリーアクセスからのんびりのんびり進めて1ヶ月。こうして終わってみるとあっという間でしたね…。まあ、黄金のレガシー自体はこれで終わりでも、まだもう少しだけ続きますしFF14自体はまだまだこれからですしね。まずはお疲れ様でした。
記憶幻想 アレクサンドリア

ということで、前回はアレクサンドリアがラストダンジョンとして来た! ってところで終わっていたのですが、改めて飛び込むことに。形式としてはレムナントが近いのかな。スフェーンが生きていた頃のアレクサンドリア、雷光大戦によって荒廃しスフェーンが亡くなった頃のアレクサンドリア、その後永久人たちが生み出されるようになる頃のアレクサンドリアとエリアごとにアレクサンドリアの歴史を大まかに辿れるようになっていました。
スフェーンが生きていた頃のアレクサンドリアはまさしくFF9序盤で見たあの光景。なわとびとかかけっこしてるNPCがいるのでは…と期待を寄せたものの、さすがにそれはいませんでしたwwwそりゃまあ、一応ダンジョンですからね…ミニゲームやらせろとは言わんけどそれくらいいてもええんやで? 一応リビングメモリーにはなわとびしてる女の子たちはいましたけどね。かけっこは見当たらなかった…。実はいたのかな?
これらの光景はスフェーン自身の記憶と、メインターミナルがこれまで溜め込んだ永久人たちの持つ記憶から造られているようでしたけど、うーむ…。魂から記憶を抜き出す技術、というのがどこまで正確なものなのかは判然としませんが、こうして電脳世界に再現されているのを見ると、果たしてどこまで事実なのかという部分はボケちゃう気がします。少なくともカフキワさんやナミーカさんに関してはほぼ本人だったようですが、ぶっちゃけ生前を知らん人ばかりなので、判断しづらいものがある。そりゃまあ、FF9のクリスタルワールドに蓄積されていた人々の記憶だってわかりませんけど、FF14のここは人の手が加わっているので、事実は事実なんだろうけどどこまで…? って疑念が出てしまう。
現に、スフェーンに関しては本人の記憶をベースにアレクサンドリアを護る使命を植え付けられているといった解説がされているので、間違いなく本人かと言われると、おそらく違うんですよね。仮にスフェーン自身がアレクサンドリアの民を愛するあまり狂気にも似た守護心を抱いていたとしても、ここまでやるか? と言われると…ね…。
それにしてもアレクサンドリア、ボス戦が難しかったです…。さすがラスダン、さすがLv100。ひとつひとつのギミックは対処できますが、同時に放ってこられるとつらい。とてもつらい。
最奥では案の定スフェーンが待ち構えていたのですが、既にスフェーンは己の人格をメインターミナルから消去。かつて護りたかったはずのアレクサンドリアの記憶を捨ててまで、アレクサンドリアを護るという使命に殉じてしまった彼女を、やはりスフェーン本人として接することは私にはできないというか、違和感しかなかったですね。まあ、ある意味では「ここまでやる」ようになってしまったのがかつてのアシエンであり、メーティオンの姉妹たちだったりするのですが…。


ところで、FF14君はほんとこういうメカデザイン好きだよね。
エターナルクイーン討滅戦


ということで黄金のレガシーラスボス戦です。ここら辺はもう漆黒の辺りからのお約束というか、ラスダンからムービーを挟んでほぼシームレスにラスボス討滅戦に移行する流れですが、さすがにここはコンサポでやるわけにはいかないと判断したのかおなじみアゼムのクリスタルによって他のヒカセンを召喚することに。
まあ確かに、よくよく考えてみればトラル大陸にはヒカセンのような冒険者というのは数少ないのでヴァリガルマンダやゾラージャ討伐に募集、という形態は少し不自然ですし、だからって毎回アゼムのクリスタルを掲げるのもいい加減クリスタルの術式切れそうwww特にヴォイドだと討滅戦のたびに毎回呼んでたよな…。あれは確かにあまりにご都合に見えなくもなかったので、討滅戦のたびにアゼムのクリスタルを使わなくなったのは良い変更なのかなと思いました。シャキ待ちで話の腰が折られることもなくなったし
特にエターナルクイーンのいるこの空間は他の鏡像世界とも近い次元の狭間に似たエリアなので、ヒカセンの願いに呼応した他の世界の人間を呼び出しやすいとかもあるのかもしれないです。
ところで、エターナルクイーンが取り込んでいた「世界を渡る力」を持つ鍵に、アゼムのマークに似た紋章が浮かんでいた気がするのですが…(スクショ撮りそこねたのが悔やまれる)。もしやこの「鍵」って実はアゼムがもたらしてたりするんだろうか。いやアゼムの魂は間違いなくヒカセンやアルバートに分割されてしまったので、既に本人はいないはずなんだけど、ヴェーネスの弟子でありアゼムの座にありながら彼/彼女はハイデリンにもゾディアークにも与することなく、何もしないまま分割に巻き込まれたとは思えないので、こうしたアーティファクトを世界中のあちこちに置いたとかはあるかもしれない。
アシエンのオリジナルは全て成仏しましたが、転生体まで全て成仏したとは限らないしその辺もまだまだいくらでも残滓を拾ってくることはできそうな感はありますし、さすがにもうええやろってほっとくかもしれないし。今後に期待だなあ。
さて、バトルが進行すると世界を繋ぐという膨大な処理量とヒカセンによる抵抗のせいでシステムがどんどん不安定化し、一度は追い出されたはずのウクラマトが乱入。それを機にスフェーンの一部が復元されるというとんでもない事態に。ここら辺からはほぼイベントバトルのようなものでしたが、こういう場にならないとスフェーンにしろウクラマトにしろ本音でぶつかれないというのはなんというかね…。それはもうアシエンとヒカセンにしろ、ゼノスとヒカセンにしろ同じようなものなんですが、そこはもう仕方ないにしてもスフェーンとウクラマトはもう少しだけ違う方法があったはずなのになと思います。
少なくとも、スフェーンが「防衛システム」になる前であったなら、もう少しこう、ね。

バトルが終わり、エターナルクイーンは電脳世界の海に溶けてしまい、スフェーンは永久人たちの持つ記憶からほんの少し再現されることに。







近くて遠い国同士、そして女王同士でもあったスフェーンとウクラマト、助け合う道はきっとあったはずなんですけどね。ただ、スフェーンは既に死んでいてウクラマトはこれからを生きる人だった。そうでなければきっと、お互いに助け合って両国家を更に繁栄させることができたんだろうなと思うと本当に物悲しい。
どちらも護りたいものを譲れない以上、同じ道は歩めなかった。スフェーンはかつて、「命も力もあるキミなら犠牲を出さずに護りたいものを護れるのか」とヒカセンに問いましたが、バカ言うなって話ですね。犠牲を出したいわけではない。だけど、護りたいものを護るために犠牲を出すしかないのであれば、ヒカセンはそれを厭わない。ヒカセンはそれを全て背負い飲み込み、英雄と呼ばれている。もしスフェーンが勝てば、スフェーンはアレクサンドリアを護った英雄だった。それだけの話なんですけどね、スフェーンに護るために犠牲にしたものを背負い飲み込める強さがあったのかと言われれば、どうなのかな。
かつてエメトセルクと戦ったときもちょっと思ったけど、もしエメトセルクの中に「もう下ろしてしまいたい」という気持ちがなかったなら、世界の分割から1万2千年という途方もない時が経っていない時期だったなら、どうなっていたんですかね。
ヒカセンが英雄になれるのは、ヒカセン自身が護るための犠牲を背負い飲み込む強さを持っているのはもちろんですけど、相手方にはそれが少し足りなくなるタイミングだったから、というのもあるのかもしれない。
エピローグ





ということで、アレクサンドリアに住む永久人を生かすために原初世界や鏡像世界から生きている魂を回収する、というシステムを破壊することには成功しつかの間の平和が訪れたわけですが…。
黄金郷は消えてしまったし、エバーキープにある魂資源システム自体はどうやら存続するらしいので何もかも終わりました、というわけにはいかないのがね。どうにもスッキリはしませんがソリューションナインを含めたエバーキープの魂資源システムをどうするか、というのは今後の7.1以降で語られるのかもしれません。
いやまあ、確かにリビングメモリーにあったターミナルは、永久人の記憶を保管していたものなので、魂資源システムの根幹とかではないしそれを司っているオリジェニクスは通っただけで別に壊してはないもんなあ。とはいえ、永久人を生み出さなくなったからって魂資源システムによる残機制を維持するのはそれはそれで何か弊害がありそうな気もするし、リビングメモリーにあったターミナルにしたって停止はさせたけど物理的にぶっ壊して記憶を消去したとかそういうわけでもないので、またいくらでもどうにでもできそうな…。それとも、基幹システムが無事というのは単に生活に使うであろう部分が無事ってだけで、魂資源システムとはまた違うんでしょうか。わからん。

と、色々気になることを残しつつもヒカセンは次どこに行こうかな~などと地図を眺めていたところでいつもの「つづく」。これは変わらんのかい…。せっかくグラフィックアップデートしたんだし、もうちょっとこう、あるやろ、何かさ…。
どうでもいいのですが、エピローグ部分でエレンヴィルの語りとBGMのコーラスがめちゃくちゃ被って、字幕がなければ何言ってるかよくわからない感じになっていたのは演出ミスだなあと思いました…。コーラスがおとなしいものならまだよかったんですけど、ゴスペル風の豪華なコーラスだったのでなおのことね…。
個人的には黄金のストーリーはファンタジー世界における生死の境界だったり、最初の多民族国家特有の様々な文化や背景を知り受け入れること、後半のそれでも受け入れられない脅威と化した文化にどう向き合うのか、といったテーマは考えさせられるものもありましたし、グラフィックアップデートのおかげか新しいエリアに行くたびにワクワクするものもありましたので、非常に楽しかったです。「これからの10年」の序章としては非常に良かったのではないかなと思います。
一方でこれは敢えてそういう描写にしているのか、後々拾うつもりなのかそうでないのか、意図が判然としないものもなくはなかったので、そこはそれ今後に期待したいかな。
長々と書きましたが、これにて黄金のレガシー珍道中は終わりです。またぼちぼち更新していけたらいいなあ。