リビングメモリーを進んでいると、何というかこう、暁月のウルティマ・トゥーレを進んでいたときと似たような感情が湧くのと同時に、スフェーンがどうしてここまでこだわるのか、不思議でならない。やっぱりそういう風にプログラムされているからなのだろうか。
ヴォルケーノアサイラム
今回は3番目の区画である「火」からスタート。後から気付いたけど、リビングメモリーはメインターミナルを中心とした、水・土・火・風のエリアで構成されているんだけどこれってFF5のクリスタルと同じだなあって。火が勇気、風のエリアが知識や探求のエリアだという説明を聞いて初めて「アッ!」てなりました不覚。その前に水と土もきっと説明されてたと思うんですけど、ちゃんと聞いてなかった…。
ここでは闘技場に火山やら温泉やらが楽しめるそうなのですが、あんなにドッカンドッカン煮えたぎる火山を目の前に温泉ってゆっくり楽しめるものなんですかね…。落ち着かなさそうw
闘技場を眺めていると、何とクルルさんのご両親と再会。

こうして改めて見てみると、髪の色はお母さん、瞳の色はお父さん譲りだしどことなく両方の面影を受け継いでいる感じがありますね。
とはいえ、赤ちゃんの頃に生き別れになったきりだし何をどう話していいものやら…とぎこちない空気に耐えきれなくなったグラハとウクラマトによって、何か美味しいものでも食べようぜ! 買ってくるわ! ということに。2人ともクルルさんとご両親の橋渡しをしたいというのは結構なのですが、個人的にはグラハが 「クソッじれってーな!」って感じになってるのが面白かったですwww
このエリアではアイスが名物とのことなのですが、31でもここまで盛らないだろってくらいの盛り方でめっちゃ笑いましたwwwこの画像だとわかりにくいですけど、コーンですよコーン。カップならまだしも、コーンでこのボリュームのアイスはすごい。そしてそれをスプーンも何も使わずにかぶりついて食べていました…。明らかに自分の顔よりボリュームのあるアイスを。ララフェルの底力おそるべし。

いやしかし、グラフィックアップデートの直後には女性の姿に幻想していたこともあって、アップデート後の自機をまじまじと見たのはこれが初めてなのですが、やっぱりちょっと雰囲気変わったなと思います。まあ、そのうち見慣れるとは思うんですけども。友人もそうなのですが男性キャラは口元と鼻筋が結構変わったような印象がありますね。
それはさておき、グラハのファインプレーによりクルルさんとご両親の溝も埋まったところで彼らがクルルさんに託した「鍵」の話に。




話を総合すると、どうやらアレクサンドリアに住まうミララ族(ララフェル族)は第五霊災の折に原初世界から移住してきた一族ということなのですが、彼らの持つ「次元の壁を超える鍵」はどのようにもたらされ、どうやって発動させるのか、その辺は判然としない模様。まあ、第五霊災の頃って言うと3000年以上昔の話で、古代都市ニームだとかアムダプールの時代。そりゃ、伝承だって薄れてしまいますよねえ。
で、クルルさんのご両親は雷属性が高まり疲弊していく鏡像世界からの脱出方法を探るべく、プリザベーションに協力したのですが彼らの目的は永久人を生かすため別世界からのエーテルの簒奪。加えて、娘であるクルルさんには超える力があったために実験対象として狙われることに。組織から逃れようと原初世界に渡り、その先で「鍵」とクルルさんを託したのでした。
この話聞いててひとつ疑問に思ったんですけど、クルルさんのご両親はそもそもアレクサンドリアの魂資源システムに反対する立場であり、抵抗組織であるリターナーオブリビオンを結成しています。そして魂資源システムを作り出したプリザベーションを裏切り追われる立場でもあった。つまり、アレクサンドリアにとっては反体制側ですし、本人たちも永久人として生きることなど望んではいなかったと思います。
それなのに、なぜ永久人としてここにいるのか。
これに関しては、彼らの持つ知識や技術に利用価値があるからとも取れますが、魂から記憶を取り出してターミナルにしまった上でゆっくり解析すればいい話であって、永久人にする必要はないと思うんですよね。そこはスフェーンの「慈悲」なんでしょうか。本来永久人として生きることを望んでいなかった人物ですらこうして永久人として生かされているという事実に、私はスフェーンの空恐ろしさを感じます。生きている人間にはレギュレーターを装着するもしないも自由、と自分たちの文化を押し付けないようにしているように見せかけて、死後は選択の自由がない=自分たちの文化を強要。「みんな死ぬのはイヤでしょ?」「アレクサンドリアの民だから、みんな平等に永久人になってずっと生きるんだよ」というのは本当に優しさと言っていいのか?
というところで、いよいよお別れのとき。クルルさんの本名が「マイア」だと判明したことにより、FF5のクルルのフルネーム(クルル・マイア・バルデシオン)が完成してしまう流れは本当に美しかったし、泣けた。クルルさんはFF5と同じく、おじいちゃんや両親から色々なものを受け継いでここにいるんだなあ。





ということで、友人と二人して泣きながらこの一連のムービーを眺めていたのですが、ひとつだけ難癖をつけるならここは火のエリアではなく土のエリアでやってほしかったかな…。FF5のクルルは土のクリスタル担当なので。
まあ、土のエリアだとここは暑いし冷たいものでも食べて打ち解けよう、みたいなイベントが作りにくかったからかなと思うんですけど、そこはどうにでもできるやろ…。そういうポイントは大体拾ってくるはずの14が、クルルさんのルーツにまつわるイベントを彼女の担当である土のエリアではなく、火のエリアで起こしたことに意味はあるのかどうなのか。ミララ族は元々南洋諸島の出身ですけど、火山に縁があるとかなんですかねえ。
ウィンドパスガーデン
いよいよ最後のターミナルエリアです。ここにはこれまで案内役を務めてくれたカフキワさんの記憶があるとのことですが、彼女自身はずっと外の世界で機械を操作しつつオブリビオンの活動をしていたので、このエリアを探索するのは実は初めてだそう。そういえば確かにそうでしたね…。言うなれば、ヴリトラが第十三世界でずっとヴァルシャンを操作していたようなものですし、そうなる前にもリビングメモリーのターミナルの仕組みであるとか、そういったことを研究もしていたはずなので、他のNPCのように呑気に死後の余生を堪能とはいかなかったでしょうね。死後の余生って何だ。
ということで、せっかくだから消えちゃう前にこのエリアを探検しておきたいという彼女の意向を汲んで、原初世界との関連性であるとか、そういったものを調査してみようかということに。一部の魔物は原初世界や第一世界に関連があるようで、さすがのカフキワさんもびっくり。
エレンヴィルと二人して、魔物の特徴やら分類について熱く語り合ってるのは微笑ましかったな。でも、エレンヴィルとしてはやっぱり複雑だったようで。そりゃまあ、彼は一介のグリーナーに過ぎず、言うなればシャーレアンの学者と共にフィールドワークに勤しむような人なので、そんじょそこらの一般人に比べれば自然の中を歩くことには慣れていても、死人が目の前で生きている人のように振る舞っている様には慣れていないわけですしね。
三年ぶりに会ったと思ったら機械の体だし、本体はどこかにいるものだと思っていたら死んでいて、でもこうして目の前で生きているときと同じように振る舞っていて、そして自分を消してほしいとのたまう。なかなか飲み込める現象ではないですよね。
ウクラマトの場合、ナミーカさんは目の前で亡くなるところを見てからそこそこの時間が経っていたので、普通に受け入れていた。
クルルさんの場合、自身のルーツが鏡像世界にあり、ヘリテージファウンドでの光景を見た辺りからおそらくこうなることは薄々分かっていたし、覚悟の上でここに来た。
でも、エレンヴィルは「何が起きているのか知りたい」という思いだったので、実際に起きていることを目の当たりにすると、なかなか心の整理がつかないのは無理からぬことだと思います。
でも、そんなエレンヴィルもカフキワさんの想いに触れてようやく受け入れることができたようです。






俺、こういうの弱いんだ…
黄金のレガシー
さて、いよいよタイトル回収が来ました。つまり、メインクエストはこれでおしまい。残すはラスダン及びラスボスです。盛り上がってきたー!
4つのエリアのターミナルをシャットダウンしたところで、メインターミナルがついに計算を終えて鏡像世界へのジャンプを始めます。この瞬間が一番無防備とのことなので、内部に乗り込んでいってシャットダウンないしは破壊すれば、原初世界ならびに他の鏡像世界で魂を無駄に回収される事態は防げます。
スフェーンが護りたかったものは分かる。でも、永久人たちの営みは自然の摂理に反するものだし、このまま捨て置けばアーテリス共々滅びてしまうか、宇宙に出て他の星を侵略して生きるしかなくなる。それでは結局、メーティオンが見たような絶望を撒き散らすことになりかねない。生きる意味が死者を生かすためなんてことになってたまるか。




ターミナルの中はスフェーンの領域ですし、生身では入れないのでハッキングプログラムに自身の魂を乗せて云々とものすごい説明をサラッとされたわけですが、まあどこに行こうと死ねば命がなくなるのは普通のことなので…というところで良い時間になったのでまた次回。いよいよこの珍道中も最終回になる…はず。やっぱりブログとしてしっかり書くと何やかんや楽しいな。