FF9のED思い出話

友人がFF9リマスター版をプレイし始めたというので、私もFF9気分をもう一度味わいたくなって通勤のお供にFF9のサントラを流すようになったんですけどね。

何度聴いても「その扉の向こうに」は名曲というか、ムービーシーンの脳内再生率半端ないですねー。

マントを脱いで姿を現したジタンの元に、取るものもとりあえず駆け出すガーネット。劇場への扉の前にはスタイナーとベアトリクスが立ちはだかるも、二人は扉を開けてガーネットを招き入れる。観客をかき分けながら舞台に駆け寄るガーネットを、舞台の上で待つジタン。観客にぶつかりながら走っているうちに、アレクサンドリアの秘宝である召喚石のネックレスが落ちてしまう。ネックレスは床の上を滑って、遠くに行ってしまったのを拾いに行くかどうするか一瞬躊躇して、ガーネットは踵を返してジタンの元に駆け寄る。女王の証である冠を投げ捨て、ガーネットは泣きながらジタンの胸元に飛び込み、ジタンもそれをしっかりと受け止める。

この一番盛り上がるシーンで音楽も一番の盛り上がりを見せるのがほんとたまらなく好きです。

くるりと一回転したジタンとガーネットが一瞬距離を置いて見つめ合い、おどけたように肩をすくめてみけるジタンに、ガーネットは「バカ!バカ!どうして連絡もくれなかったの!?」とでも言うかのようにジタンの胸元を叩き、ジタンは「……悪かった」と言うようにガーネットを抱き寄せるんですけど、このときガーネットがジタンの胸元に顔を埋めるのも好きだし、ジタンがガーネットをあやすかのように髪を撫でるのがめっちゃ好きなんですよ!!!

ほんともう、時間にしてたった数秒なんですけど、その間にふたりの想いが表情と動作だけで全部伝わってくるのが大好きでしてね。曲聴いてるだけで脳内再生されて泣けてきます。

そしてみんなが祝福の拍手を贈る中、スタイナーとガーネットは二人で肩を抱き合って剣を大きく掲げ、ジタンとガーネットが顔を寄せ合うところでフレームアウトとフェードアウトしながら幕を閉じます。

ここのティンパニがゆっくりリズム刻みながら曲が終わるというのがほんともう大団円感溢れますね。「蘇る緑」のラストではハイテンポですが、「その扉の向こうに」ではローテンポというのがまたふたつの作品のラストの違いを感じられるのも好きです。「蘇る緑」ではそのまま飛空艇が飛び去るので、疾走感がそのままというのがピッタリですね。

その後「Melodies Of Life〜FINAL FANTASY」で後半は国歌に移るわけですが、個人的にここの国歌の、一番の盛り上がり部分(6:50の辺り)でリードミスしてるのが好きなんですよ。通常、リードミスって歓迎されないものなんですけど(普通に不快な音ですしね)、このFF9のEDの国歌におけるリードミスはすごい絶妙なタイミングで入ってて、ああ生演奏ならではだなあってすごく思います。

この「Melodies Of Life〜FINAL FANTASY」自体は時間にして7分半ほどあり、まあまあ長い曲のためか、収録スケジュールの都合もあったのか録り直しをしないままゲームにもサントラにもそのまま使われています。でも、逆にそのままでよかったなあと私は思うんですよね。

FF4〜6の曲も私は大好きです。語りたい曲も結構あります。でも、悲しいかな4〜6に関しては良くも悪くも「シンセサイザーの音源である」ということが結構如実にわかってしまいます。もちろん、だからこそ可能な表現もたくさんあって、例えば現実には難しいメロディラスなティンパニの使い方とか、どう演奏していいのかもよくわからんような音の動き方など、そういうのが結構ツボったりします。

でも、そうでない「生演奏」ならではの音の重なりとか、奏者の息遣いのようなものも好きで、そういうのを残してくれているFF9の「Melodies Of Life〜FINAL FANTASY」は好きです。

ただな、FF6の生オケアレンジCDはアレンジと選曲がいまいちなのと、奏者の息遣い的なものが感じられすぎていまいちだなあと思います?FF4ケルティックムーンは好き✨

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