【FF14】新生エオルゼア珍道中 9

前回までのあらすじ

蛮神タイタンに返り討ちにあったにも関わらず討伐を果たしたことにされ、今度こそガセ情報を流すのはヤメロと抗議してやろうと砂の家に乗り込んだキナクロを待ち受けていたのは、帝国軍の襲撃を受け築かれた死体の山だった。

盟主の願いをキナクロに託してこの世を去ったシルフ族の仇を討つために、一時身を隠した先で出会った記憶喪失の男。何の前触れもなく突然現れたアルフィノによれば彼こそは伝説の機工師シドなのだという。また、キナクロが身を隠している間に、グリダニアのイクサル族が蛮神ガルーダを召喚してしまったのであった。

ということで、まさかこんな場末の教会でシドに出会うとは思いもよりませんでした。後で知ったのですが、記憶喪失の彼が仮名として名乗っていた「マルケズ」という名はFF6のシドの姓だそうでして。いやー、そこまではちょっと思い至りませんでした…。ポレンディーナとかならすぐ分かったのに…細かいネタを仕込んできますね。思えば、FF6のシドも元々はガストラ帝国の科学者で魔導研究の第一人者かつ一流の技術者でしたし、14シドは6シドのオマージュ的なところがあるのも納得ですね。

さて、暁の血盟が瓦解しようと蛮神問題は待ってくれないわけで、蛮神ガルーダが召喚されたのでそれを討伐しに行かねばならないわけなのですが、ガルーダが召喚された地は風の壁に覆われており、それを突破するにはシドがかつて乗っていた飛空艇エンタープライズが必要とのこと。ところが、エンタープライズは先の第七霊災での目撃情報を最後に足取りが途絶えてしまっています。その時からシドも行方不明とされていたわけですが、記憶を失いながらも生き延びていたわけですね。

アルフィノの言葉に、自分の記憶のカギがエンタープライズにあるのかもしれないと思い至ったシドはキナクロ達と同行してくれることになりました。

神父さんとのお別れ
神父さんが保管しておいてくれた元の衣装に着替え

…って、待て待てえええええい!!!! 息子はないやろ息子は!!! どう見てもそこまで年変わらんやろがい!!!! 兄弟とかならまだわかるけど!!

などと思っていたらですね…。wiki見たら34歳って書いてたんですよ…。マジか…いやまあ、パパリモとかもああ見えて42歳とかだったりするし、キナクロもこう見えて3歳(うちの猫の推定年齢)なので、この世界において見た目というのはアテにしてはいけないものなんでしょうけど、たまげたなあ…。

どうでもいいけど、FF6のシドもセリスに「おじいちゃん」と呼ばれたりしていますが、彼の年齢は46歳だったりするのでやっぱり見た目(?)と実年齢が一致してない。FF4のシドも54歳にして「ワシャまだ若いわ!」「せめておじちゃんと呼べ!」などというコント一幕があったりするのでこちらもそう。なお、FF9のシドはあのご立派なヒゲと威厳ある佇まいで何と35歳。……それに比べたらまだ全然マシか。

最後にエンタープライズが目撃されたのが北方の地イシュガルドということなので、「竜騎士クエで見た! エスティニアンに会えるかなあ」などとワクワクしながら雪深き地に足を踏み入れた(正確には友人の車でGTAスタイルで乗り込んだ)のですが、残念ながらエスティニアンには会えず。ちぇー。

元々鎖国体質であるイシュガルドの地では冒険者は好ましい存在ではないらしく、まあ行く先々で袖にされる。この国では四大名家と言われる4つの名家があり、それぞれに協力を求めたものの、あっちに行ってみろこっちに行ってみろのたらい回し。おまけに、行く先々で異端審問官が出てきては「冒険者に協力するのはイカン(意訳)」と言う。

景色は圧巻

イシュガルドは竜族と長年戦い続けてきた国であり、竜騎士クエストの中でもほんの少しだけその一端を垣間見ることができます。竜騎士とは竜と戦う騎士のことなんですよね、この世界だと。で、イシュガルドにおける「異端者」とは竜族に与している裏切り者を指します。異端審問官はこの異端者を探し出し、裁きを与えることがお仕事なので非常に大きな権力を持っているわけです。大概のことは「異端審問官が言うならそうなんだ」ということになってしまいます。ゆえに、「冒険者に協力するのはイカン」と行く先々で言われてしまっているキナクロは、エンタープライズの情報収集すらままならないというわけです。

そんな絶望的な状況の中で、異端者の疑いをかけられている四大名家の一人と関わることになったキナクロは、同じく四大名家の一人であるオルシュファンを紹介してもらいます。どうやらお友達のようです。

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友人、今度はオルシュファン?に会いに行けって言われたんですけど

おっけー、お連れしますよ! あ、オルシュファンは覚えておいてくださいww

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またおつかいか…と思いつつ、明らかにスカイプの向こうで笑いを堪えていた友人の言葉が気になりつつ連れて行ってもらったらですね。

変態がいました。

いやもうここめちゃくちゃ笑ったんですけど、今までFF14やってきてこんな変態初めて見ましたwwwやだもう、こういうキャラ好きだからもっと出してwwwwwどうでもいいんですけど、これキナクロは男キャラだから笑えてますけど、女キャラに対しても「なんてそそる……」とか言い出すんでしょうか、海外展開的にはセーフなんですかこれww

スクショは撮りそこねましたが、オルシュファンは大変イケメンであったので、むしろ変態というところが高ポイントになるところも笑いどころだと思います。情報収集に出たキナクロが戻ってくる度に「ふふ…とてもイイ…」などと悦に浸った言葉を投げかけてきますが、彼は彼でエンタープライズの情報を集めてくるよう働きかけてくれていたので、とてもイイ人だと思います。真面目な変態は好きです。

エンタープライズの目撃情報を無事にゲットしたわけですが、よりにもよってこの地で一番排他的と言われている四大名家の直轄地であるストーンヴィジルに着地していた模様。ストーンヴィジルはドラゴン族に占拠されてしまった要衝だそうで、ここの奪還作戦を任されているのがその排他的なお家柄なのだとか。「せめてうちの領地に着地していればよかったものを」と苦々しげに言うオルシュファン、すごくイイですね。

兎にも角にも行く先々で茶々を入れてくる異端審問官、どうにも言動が怪しいと思っていたら案の定偽物であることが発覚し、彼を捕らえることで無事に四大名家の信頼を得ることに成功したキナクロ、ストーンヴィジル奪還作戦に参加し、無事にエンタープライズをゲットすることができたのでした。しかし、当然のごとくエンタープライズは飛べなくはないものの本来の性能を発揮できる状態にはないらしく、まずはグリダニアに戻って修理を施すことに。

ここでもやっぱりアシエンが出てきたのですが、キナクロの狙いがガルーダと知り、一応妨害するつもり…だったんでしょうけど、どちらかと言えば力試し? 的な印象を受けました。「闇によって光を祓う」と称しているアシエンにとって、光のクリスタルを集めているキナクロは明確に敵対する存在であり、既に蛮神を2体退けている(ということになっている)キナクロを、ここで全力で止めに来ないのは何でなんだろう…とちょっと引っかかりました。いや、止めるつもりでそこで寝てたドラゴンを叩き起こしたんでしょうけど、明らかに止める気のない言動してましたよね。

その辺考えると個人的に、ヒカセンvsアシエンという構図、ヒカセンには光側としての啓示が明確にないので何とも言い難いところがありまして、まあアシエンはエオルゼアに住む人類にとっては倒すべき存在なのかもしれませんけど、「世界」にとって必ずしもそうではないのではという気がしてなりません。大体FFのお約束じゃないですか…元凶と目される相手を倒したら後ろからゴゴゴゴ…ってもっとヤバいのが出てくるやつ。

何かこう、色んなピースが散在していて、どう繋がってくるのか全く読めないですね。アシエンは蛮神召喚を煽ってるけど、蛮神討伐を体を張って止めに来るわけでもなく、「せいぜい頑張ってくれ」的な感じなのがやっぱりよくわからないところ。いやまあ、蛮神は討伐されたからって存在が消えるとかではなさそうなので、少々倒されたところでまた召喚すればええがなって感じなのかもしれないですけど、タダで召喚できるものでもないわけで。あー、でもちょっと前に自分で言ったけど、蛮神の召喚は確実に星にダメージを負わせる行為なので、それで星の力を少しずつ弱めようとしている、ってのはアリなのかも。頭脳派のジェノバ(?)みたいな。

どうにもね、未だにエオルゼアにおけるあらゆる勢力の構造が理解できないでいるんですよね。目的が分からない。暁の血盟が掲げていた「エオルゼアの救済」は何なのか、それは何をもって達成されるものなのか、蛮神問題と何が関係あるのか。蛮神問題は根本的に解決不能であることはミンフィリアが自分で言ってるのに、いたちごっこを何百年と続けるつもりだったのか。

ついでに言えば、蛮神とは分類されていないリトルアラミゴの神様も、実際に召喚してしまえばテンパード化は避けられないということは蛮神と同じ性質を持っているし、竜騎士クエでも「竜に魅入られる」「竜と、竜に魅入られた者に襲われた」という表現がチラッと出てきてまして、これも広義にはテンパード化に類するものじゃないかって思ってるんですけど、そう考えると、エオルゼアでおよそ神様と呼ばれる人類より上位に属する存在はすべからくテンパードとは切っても切り離せない関係なのかもしれない…。テンパード無き神は神としての力を持たない、みたいな。いやまあ、そもそもイフリートやタイタンといったこれまで会った蛮神が神としてどういう力を持っているのかは謎なんですけど。