元々FF6という作品自体、セリフに表記ゆれとか口調のブレが多いので一概には言えない部分があるのは承知の上で。
フィガロ城に初めて来たときのマッシュ紹介イベント(父王の病を悟って悲しむエドガーと、それに気付かなかったマッシュ)での「お前は気付かなかったか?親父のやせた顔を見て…」という陛下のセリフが、運命のコインイベント(父王崩御時)では「そうか…逝ってしまったか…父上…」となり、その直後のフィガロ兄弟乾杯では 「マッシュ…俺は親父が恥じない王か?」になっているのをどう考えるべきか。
エドガーは一人称もかなり頻繁に揺れるキャラで、基本的には「私」ですけどこの乾杯イベントでは「俺」を使い、世界崩壊後は基本的に「俺」になります。その辺を踏まえると、エドガーは王様としての顔とエドガーとしての顔をおそらく意図的に使い分けていて、それが一人称は元より二人称や他の口調にも顕著に現れるタイプなんだろうなあと。まあ、元がドット絵だからね。セリフでしか表現しづらいところではあると思う。
で、話戻って前述のイベントは全てマッシュの前での話にも関わらず、親父と父上の使い分けをしているんですよね。意図があるかどうかはわからないけど、多分父王が峠を迎えたとき、エドガーは自分が王になることを選んだからのかなと思うんですよ。
ゲーム内では省略されていますが、マッシュの口ぶりからしておそらく、フィガロ兄弟のどちらが王になるのかという争いがあったことが推察されます。マッシュがそれに心を痛めていたことも。それをずっと見てきたから、エドガーは内心で自分が王になる覚悟を少しずつ固めていて、父王が峠を迎えたあのとき、エドガー個人としての顔は引っ込めて、マッシュに自由を譲ることにした。
とか何とか考えてみたけど、ほんと何であそこだけは父上呼びなんですかね。