DFFOOメインストーリーについて自分メモと、友人と話してて思ったこと

DFFOOの新章があまりに色々考えさせられすぎて上手く言葉にならず…。

零式やったことないし、このストーリーはある種のIFなのもあってよかったけど、とにかく考えさせられた。主にカインのことについて。

零式メインなのに何でカインのことばっか考えてんのコイツって思われるでしょうが、そりゃ私が単純にカインを愛してるからってだけでなく、あまりにカインとダブるところが多すぎたからです。より正確に言えば、カインが4本編中でもTAでも言葉にしなかったことが、今回のストーリー中で別のキャラの口を介して言葉にされている気がしたんですよね。

この辺はもう少し噛み砕いて消化してからまた改めて書きたい。

ちなみに、ハードは今回ってるところでコスモスもカオスも手つかずですwwwさてどうしたものかねー。

元々DFFOOの世界というのは、DFFAC(NT)の世界で戦いに明け暮れている戦士たち(なんで戦ってるのかは知らん)とその仲間達の安息の地として作られたものです。

その世界が次元喰いだの黒き意思だのに侵食された結果、世界を支えている光と闇のクリスタルコアのうち光の方は砕け散り(これが第一部)、現在展開されてる第二部では闇のクリスタルコアが砕けてこの世界が崩壊し、みんなの世界が侵食される前に守りに行かねば!というのがメインストーリーの主軸になってます。

さて、第一部冒頭で世界の異変を察知した女神マーテリアは光の戦士(歴代FFのパーティーキャラ達)を続々と召喚し、問題解決にあたろうとします。時を同じくしてマーテリアの宿敵である男神スピリタスも力ある者(歴代FFのヴィランズ)を召喚し、やはり問題解決にあたろうとします。

で、このマーテリア様なのですが元々機械や無機物を司る神様らしく、人の感情というものにおそろしく鈍いそうで。光の戦士たちを召喚する際、この地が「安息の地」であること、その中でも戦いをしなければならない戦士たちに少しでも安息をと、戦士たちの「つらい記憶」を奪ってしまいます。ゆえに、同じ世界の戦士たちでも持っている記憶に差異があったり、力が異なっていたり、特に4のセシルはそれが元で暗黒騎士に戻った状態で召喚されます。

第一部終盤でそれが発覚し、第二部では世界に散らばってしまったその記憶を取り戻す、それが捨て去りたいと願ったほどつらいものでも、それがなければ「今の自分」ではないんだというのがサブストーリーとして展開していきます。

まあ随分と勝手な話ではあるのですが、この記憶操作による「安息」もかなり差があって、前述したようにセシルはパラディンとしての力も姿も忘れ去っていたほどなのですが、6から来た面々はティナを筆頭に第一部でストーリー参戦するシャドウ、カイエン、エドガー含め全員が世界崩壊後どころかラスボス戦前後の、自分達の問題解決を済ませ夢や生きる意味を見つけた時間軸から来ており、その記憶をきちんと共有しています。ゆえに、第二部ではセシルは自身の記憶と共にパラディンにジョブチェンジしたものの、6勢がマーテリアに奪われたとされていた記憶はケフカによって黒き意思の栄養源にされてしまい、戻ってきませんでした。

この辺のストーリーの差はどうなの?と前々から気になっていたのですが、友人に「でも元々46組って安息とか必要なくない?」と言われて目からウロコだったというか。

確かに極端な話1〜10辺りまでってEDを迎えているなら安息の地なんて必要ないんですよね。まあ、1はカオスと化したガーランドのループを断ち切ったことでWoLさんは存在自体なくなったようなもんだから別としても、他作品はそれぞれに辛い別れも経験したけど、乗り越えて平和を取り戻したところだったのに、また本編と同じような戦いに駆り出されてるわけですからねぇ…。繰り返しになってるというか。

同じように戦いに駆り出されてても、戦う意味が使命とか自分の犠牲が必要な、理の変革のためという13以降のメンバーにとっては記憶を失くしたままのDFFOO世界でのそうではない理由での戦いは、確かに「安息」なんじゃないかなと思いました。

穿った見方すると、DFFOOのストーリーそのものが13以降の救済IFストーリーのひとつなのかなと。4は半端に記憶を奪うことで全員余計な苦しみを負ってるし(特にセシルとカイン)、6なんか全員問題解決後のスッキリ状態な時間軸から来てるせいか、奪うべき記憶もないし輝きなんかいらんやろみたいになってるし、もうね…。

第二部6章でノエルが、7章ではノクトとイグニスが、今回8章では零式メンバーがそれぞれスポットを少しずつ当てられていましたが、記憶があってもなくても、「今」「この世界で」「旅をしている」という事実が一定の救いになっているという書かれ方をしている印象を受けました。

特に零式に焦点当てた8章は顕著でしたね。後々また感想書こうと思うんですけど、扱いが別格な印象でしたし、何ていうか、ある意味では一番の安息と救済を得られてるのはこの人たちだなと思いました。それが良いとか悪いとかではないし、これだけ色んな毛色の作品群からのオールスターゲームである以上は濃淡が出るのは致し方ないのも理解できるんですけど、ちょっと複雑。

安息というのは、定義も捉え方も人それぞれ価値観によるものです。このゲームでの安息というのは、一体何で、そしてなぜそれをわざわざ与えようと考えたのですかね。

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