【FF14】黄金のレガシー珍道中【閑話休題】

それにしても、今後明かされるかどうかは現段階では分からないのですが、連王はなぜ養子を取ったんですかね。

本来、双頭のマムージャ族は子を成せないと言われているので、その連王がゾラージャという実子を成すことができた、その一点だけでも本当に奇跡なんだと思います。そもそも双頭自身も出生率が異常に低いですし、二人分の頭脳と力をひとつの体に持って生まれた以上、子孫を残せないというリスクがあるのは頷ける話です。遺伝子異常的な感じなんでしょうね、多分。

けど、連王グルージャジャにはゾラージャという実子ができます。

双頭のマムージャは子を成せない=後継者がいないということなので、元々後継者としてどこかから養子を取っていて、後からゾラージャが奇跡的に生まれたというのならまだ分かるんですが、事実としてコーナやウクラマトにとって「兄」である以上、ゾラージャの方が先で、後から養子を取ったと考えるのが自然です。

まあ、ゾラージャの立場にしてみれば複雑極まりないですよねえ。普通に連王の後継者として周囲も接してきたし、本人もそのつもりでいたのに後から来た養子や、一般人枠からも王位継承権をめぐって継承の儀に参加しろ、というのは面白いわけがないです。彼は割とムゲンに近い立場だよなあと改めて思う次第です。

ヒカリくんの父王がヒカリくんを成したのは、ク家にまつわる呪われた血を何とかしたくて、光の一族の血を入れようとしたのがきっかけだと思うんですよね。ムゲンはまあ、幼い頃からク家の純血であることを誇りに思ってるフシがあったので、コイツに跡目を継がせたらアカンと。

連王も、もしかしたらそうだったのかな。奇跡的に生まれた実子ゾラージャは戦の愚かさを民に知らしめるために戦を仕掛け、それが浸透したら力でもって戦を押さえつけるという正直何回読んでも理解しきれない思想を持っています。その思想の裏に何かありそうな気もしますが、少なくとも表向きはトラル大陸の平和を維持するには、大陸の脅威になるであろう諸外国を先に武力で鎮圧しておけば良いという感じのことを言ってました。

それは連王の望む平和な世の実現方法とは違うわけで、このまま実子だからという理由でゾラージャを後継にはできないから養子を取ったと考えるべきなんですかね。もうひとり子供を作れればよかったんでしょうけど、双頭である連王には次の子を作れる保証はないわけで、外から養子を取ることで実子に外のことを学んでほしいという思いと、家族を小さな多民族国家として成立させることで、連王自身も常に学ぶ姿勢でありたかったのかなとも思ったり。

それと同時に思うのですが、今でこそトラル大陸にはエーテライトが各地に整備され、鉄道も敷かれたりしてるわけですがそれはここ数年の間にコーナ兄さんが持ち込んだ技術によって作られたもので、つまりはまだまだ発展途上。その状態でゾラージャがエオルゼアに攻め入ったとしても勝てなかった可能性の方が高いんですよね。ガレマール帝国が健在だったならまず間違いなく返り討ちにあって、新たに占領されてたことでしょう。

少なくとも、ガラフが連王と共に黄金郷を調査した20年前のガレマール帝国はドマやギラバニア地方を落として手中に治めた頃でまさに黄金期。エメトセルク(ソル帝)としては、わざわざトラル大陸の方まで外征する理由がなかったのと、次元統合のためのトリガー作りに忙しかったからそこまでで終わってたのですが売られたケンカは買ってたでしょうし、返り討ちにして今後の布石づくりにでもと適当な師団を駐屯させるくらいはやりそう。

そんなガレマール帝国全盛期の話を聞いてるものだから、連王としては外征を望む実子の思想はそりゃまあ受け入れられないわな…。