ヴァローレの行く末を見届けろとは一体どういうことなのか。話が盛り上がりすぎて止め時が本当にわからない。
実はオクトラ0、PS5のブロードキャスト機能を利用してヘルミニア編辺りからずーっとプレイ動画を残しているのですが、それを参照して書いてるせいで感想もどんどん長くなっていく。
富を授けし者 3章 紳商伯オスカ
何とか意識が戻ったバルジェロですが、オスカの言い残した言葉がきになる、ということでみんなで手分けしてヴァローレに何か異変が起きていないかと探ります。
町の人に話を聞いていくと、何者かがお店の商品はもちろん、各ご家庭の備蓄やらガラクタに至るまで買い占めていったというのです。

町の人達はお金をたくさん貰えてホクホクなのですが、お店にモノがないので町の外に物資を求めて出ていこうとします。


ところが町はオスカの信者たちによって囲まれており、通り抜けようとする者は老若男女問わず殺されてしまう始末。町はすっかり孤立してしまい、外から物資を補給することはできなくなりました。
町内の物資は既に買い占められており、わずかしかない。たちまち飢えることになります。

そこにオスカがわずかばかりの物資を投入。「生き残りたければ…奪い合え」と煽り散らかした上に、信者に火まで放たせてついにヴァローレの町人が暴徒になるよう仕組んでいきます。
スフラタルジャでスカラベが使った手ではありますが、仮にも仇敵なのにろくでもないことばかり学んでますな…。
このままではヴァローレが滅んでしまうのでオスカから物資を奪い返しに行くことに。どうでもいいけど、このシーン、もうちょい木の配置はどうにかならなかったんですかね…。



オスカはこの手法で7つの国と町を滅ぼしてきたそうですが…まあ、現実でもこの手の経済封鎖って手法は違えど使われてたりするわけですし、金がなければ物資は買えないし、物資がなければ金があっても意味ないし、結構有用な手段なんだろうなあ。
原初に人間は確かに富なんてものは持っていなかったですが、今の富を消したところで、新たに別の富が生まれるだけな気もするんですよねえ。
というか、この辺はウィッシュベールの復興ストーリーが結構リンクしている気がしていて、最初は本当に廃墟と草木が残るだけの原っぱだったウィッシュベールを、主人公とスティアがたった2人で工房を建てたところからスタートしているのですよ。この頃の2人には富をどうこうとか、そういうことはほんと何もなくて、言い方悪いですがその日暮らしに近いわけですよね。
ただただ愚直に各地を旅して生き残っている人や移住者を探し、家を増やし、畑を耕し、牧場を作り、少しずつ住んでいる人が便利になるように拡張してきた結果、気付けば世界中から交易品を集めたり、闘技場だの博物館だのといった娯楽施設を擁するまでになったわけですよ。
人間は社会性の生き物なので、集まってくるとだんだん「こうした方が便利なんじゃないか」「こういうことがしたい」という向上心が生まれてくるわけで、色んな特技を持つ人がそれを実現させていくうちに生活が豊かになってきて、富が生まれてくるものなんじゃないかなと。何を「富」とするかはそれぞれですけどね。
ここのオスカ戦はまあ、そんな大したことなかったので割愛。そろそろ切実に限界突破が欲しい。
一方、火の手が上がっていたヴァローレはバルジェロの指示を受けたレヴィーナの手腕によって、物理的にも精神的にもしっかり鎮火していたのでした。




バルジェロが日々「大事なモノは分け合うものだ」と言ってたのもありますけど、そもそもヴァローレはマフィアが仕切っていた町で、ヘルミニアのお膝元。肝の据わり方が他とは違う気もしますね…。物資にしろ富にしろ、「これで全部」と言いながら全部売り渡してないって人も結構多かったんじゃないかなあ。そうでないと生き残れない町だったから、というのは穿ちすぎなんだろうか。
かくして計画が瓦解したオスカは逆上し、自身の信者まで手にかけ、バルジェロの差し出した手まで振り払って一旦退却。
この辺りから、バルジェロはオスカのことをティツィアーノと呼ばなくなりましたね。ヴァローレに手を出され、自身の信念を実現するための同志として一緒に駆けていたはずだったのに、最初から最期までそうじゃなかったと知って、コイツは”オスカ”なんだと腹をくくったんだな。逆に、ピエロはずっとティツィアーノって呼んでるんですよねえ。
去っていったオスカを追って久遠の流砂にたどり着いたわけですが、ヒュセイノフ家は全財産をスカラベに売り払って再興したはずが、隠し財産があったとか。なるほど~、それで入口のこの像に何か仕掛けが…ふむふむ、金貨なら入りそう? まあ紳商伯の話だしね、どれどれ…

いや高っっか!!!!!!!
しかもビタ一文まけねえからなという強い意思を感じる!!!!!
このとき、たまたま8万リーフという大金を所持していましたが、交易品の購入だの町人からの購入だので、このゲーム本当にお金貯まらなくて常に1万リーフ前後しか持ち歩けてないんですよね。このゲーム70時間プレイしてるんですよ? これ、この場面で5万リーフ持ってなかったら稼げってことなんですかね…5万リーフを。いや、稼げなくはないと思うんですけどだいぶ話の腰は折れますし、あまり遠出とかしたくない慎重派だとブルジョワキャットリンに遭遇することを祈るしかなくない?
ちなみに、換金アイテムもちょこちょこ売っぱらってこれですからね。1回、所持金が20万リーフくらいになってたことがあったのですが新しい町にたどり着いたら秒で110リーフになってました。何で???
オクトラ2のときなんか、ほとんど値切りせずに買い物しててもガルデラ戦で190万リーフくらい持ってたのに、0は値切りなしで買い物したら死ぬ。
まあ、とりあえず5万リーフはオクトラ0のプレイヤー的にはとんでもない大金なわけですが、それを投じたおかげで無事に道は開けました。



なお、これはネタバレなのですが富を授けし者編をクリアしてもこのときの貸しは返ってきておりません。どうなってるんだバルジェロ。
それにしても、この砂金御殿の内部はこれまでのオクトラダンジョンとは一線を画す面倒さでしたね…。基本的には一本道なのですが、スイッチを押す、一方通行の道があるなどのギミックが追加されていたのでこれまでの感覚で行くとエッ!? て感じでした。まあ、見た目こそ派手ですがSFC時代のRPGほど複雑なギミックではないので永遠に出られない! ってほどではなかったのが救い。マップ開示さえ終われば余裕。
いやしかし「白銀の泉」と称されていたこの砂漠に冗談抜きで湧き水のように砂金が湧いているところがあったのは驚きです…。スフラタルジャではあんなに必死こいて砂金掘ってたのに。




ということで、善良な領主だったはずの前領主も一皮むけばただのごうつくばりだったという。なるほど、こういうところを見てたから「人間なんて一皮むけばみんな富の亡者」ってなるわけか~。
で、ヘルミニアに指輪を渡したのはやっぱりオスカだったわけですが、特にそこからも繋がりが続いていたとかそういうことではなかったっぽいですね。まあ、そもそもあのとき捕まっていた”ティツィアーノ”がオスカ本人だったということも明言はされていないので、そこはご想像におまかせしますって感じなんだろうか。カッティーナ言ってたから本人だと思ってたけど、粉で廃人にされて、それしか喋れないようにされた別人って可能性もなくはないもんね。
ヘルミニアが指輪の力を引き出し、富をいい感じに蓄えたところでその富を奪うのがオスカの計画だったようですが、みんながみんな富を欲している、俺は富を消してこんな世界を変えてやると願う割に、自分が一番富を欲して執着してるその姿は哀れの一言ですな…。何ていうかこう、オスカ自身が一番富に囚われてるというか。自分のことを持たざる者だと自称していますが、本当に持っていないわけではないからなのか、すごく空虚だなと。だって、奪った富は結局どうしてたかって、燃やすでも破棄するでもなく、町や国を滅ぼすのに利用した挙句、滅ぼした跡地からまた奪って増やしてきたわけでしょう…。
ああ、でもそうか。「富」は持ってるけど「財産」は持っていない。そんな感じなのかも。だから、「財産」を持っているバルジェロが羨ましくて妬ましくて仕方なくて、ずっと執着してるのかな。

などと考えながらイベントシーン見てたら唐突な伏せ字とザーッというノイズ音でクソワロタwwwww皮だのギンギンだの言ってたからまあ、そういう単語が入るんですかねこれ?
「全てを失い、指輪に願ったはずだろ…このクソ溜めを洗い流したいってよォ!!」と主人公に対して語りかけてくるオスカですが、初期ジョブに盗賊を選び、前半も後半も3ルートのうち富を真っ先に選んだ我が自機が本当に指輪にそう願ったのかは定かではなく。叶うことならあの日に戻りたいと願ったかもしれませんが、戻ることは叶わないのなら、せめてこんなことが二度と起こらない世になってほしいくらいに留まっていてほしいところ。
それにしても紳商伯オスカ、有り余るほど手があるのに、その指の隙間からずーっと砂金がこぼれ落ちてるんですよ…。有り余るほど富はあるのに、掴みたくても、何一つ手に入らないオスカの暗示っぽくてもう悲しいの一言ですね。私はトレサの物語は知らないのですが、同じ紳商伯の加護を受けてた2のパルテティオは最終的に有り余るほどの財を築いたといっても過言ではない大商人となったわけですよ。その生い立ちはやっぱり似たようなもので、裕福だった商家から紙切れ一枚でどん底の生活に落とされて、それを糧に「分けられるものは分け合うべき」「みんなで幸せにならなければ意味がない」という信念を元に大商人として、ソリスティアの大陸鉄道敷設という夢に向かって走るようになったというのに、この差よ。
汝、持たざるべし
富こそは、身を焦がす業火
世を滅す呪いなり
汝、持たざるべし
紳商伯ビフェルガンすら
富に屈す
偽りの富に囚われるべからず
ヒュセイノフ家の家訓(?)とされている「汝、持たざるべし」の意味って、「俺は持ってないからお前も持つな」ってことではなくて、「俺だけ持っててもダメ、お前だけ持っててもダメ」ってことだと思うんですよ。都合よくここだけ歪んで解釈されているというか。まあ、結局この章の最後までプレイしてもそこは明かされなかったのですが。
碩学王パーディスのときもそうだったけど、HPが赤くなったところでNPCが助けに入ってくれる展開は熱いですね~。紳商伯オスカ戦では、バルジェロだけじゃなくてピエロやフラもずっと加勢してくれてるのがほんとよかった。ずっとティツィアーノにナイフを向けることを迷っていたピエロが、オスカに斬りかかるのちょっと泣けました。
かくして、紳商伯オスカは倒され、戦いは終わったのでした。

最後にバルジェロの元に届いた差出人不明の一通の手紙には
親愛なる隣人へ
フィニス
とだけ書かれていて、さらなる謎を残して終了。
フィニスの門ってありましたね…あの、オクトラ2に…ガルデラが出てきたあの門…。アトラスダムの図書館でウィッシュベールはかつてガルデラとの戦いがあったとか何とか…。まさか最終的にそこにフィニスの門が???


