FF4のカインはローザを想うあまり親友であるセシルに憎悪を抱いてしまって、そこを突かれて洗脳されたっていうのが良くも悪くもネタにされがちだし、実際TAでもあの言動なので山ごもりで拗らせたと言われても擁護しようがないと言えばないんですけど、掘り返すほどにそれは多分違うと思うんですよね…。
ローザへの片想いが実らなかったのはきっかけの一つに過ぎなくて、カインが固執してるのはどちらかと言えばセシルの方だし、カインがセシルに抱いてる感情って、恋する相手の心を奪った嫉妬心だけじゃなく、何ていうか、男としてのプライドとか国内での立場とか、公私にわたってほんと色んなものが混ざってて一言じゃ言えない感情だと思うんですよ。
カインは洗脳されるときも、闇カインとしても望んだのはセシルを自分の手で倒すこと。言い方悪いけど、ローザはその褒賞扱いなんだよなあ。
これFF4原作の時点から不思議なんですけど、カインはセシルを倒そうとはするものの、その結果ローザが自分のモノになるかどうかって、なるわけなくない?それがわかってたからずっと自分の気持ち隠してたんでしょ?
まあ、闇カインは「セシルを殺せばお前はオレのものだローザ…!」と言ってますけど、そんなことしてないでそのまま連れ去ればいくらでも自分のものにできるのに、カインはそれをしようとしない。あくまでもセシルを倒すことが優先事項で、その後ローザをどうするかについては…本当にどうする気だったんだろう?そこまで考えられるほど冷静な状態でないと言えばそうなのかもだけど。
原作で、セシルに槍を向けトドメを刺そうとしたカインをローザが止めに入ったとき、カインは「俺を見るな…!」とローザの視線を拒絶してるんですよね。この時点ではまだそこまで洗脳が進んでないのか、ローザの想い人に槍を向ける自分はローザにどう見えているのか、というのを考える余裕があったのかもしれない。
それが、話が進むにつれて「ローザにどう思われようとセシルは倒したい、そして憎まれてもそばにいてほしい」って方向に変化していったのかと思うとそれはそれで切ねえ。だってカインは「だが意識はあったのだ」って言ってたんだもの。自分がやってること、全部外から見てるような状態だったんだろうなあ。
話が逸れたけど、たまたまセシルとカインが同じ女性に恋をしたからその女性が言わば褒賞扱いになっただけで、個人的には闇カインは「セシルの死とローザをお前も望んでいるのだろう⁉」とカインに言ってるものの、それは極端に表現してるだけで、どっちも本心からそれを望んでるかと言えばそうではない気がします。
望んでるのは「セシルをこの手で負かしたい」の方が主体に見えるんだよなあ…。だって結局ローザの気持ちの問題がありますしね。セシルを倒したって、ローザが駆け寄るのはセシルの方に決まってますもん。
それでもいいから、決着をつけたい、って方に固執してる感があるかなと最近思いました。
で、ローザの方なんかもっとわかりやすくセシルに執着…というかまあ、たった一人で崖上りをした挙句砂漠を横断するほどに好きなんだからそりゃそうなんだろうけど、結局セシルがいたからローザも普通の貴族のお嬢さんじゃなくて戦う白魔道士の道を選んで、挙句月まで行ったわけだし、悪い言い方すると人生狂わされてるなって。実際、ローザの母親なんかは当初、ローザが白魔道士になることにも反対してたくらいだし、もっと普通のお嬢様として生きてほしかったんだと思うんですよね。それが「セシルのそばにいたい」の一心でとんでもない目に遭ってくるわけですから、親からしてみたら嘆息ものですよ。
カインにしてもローザにしても、セシルの存在が良くも悪くも色んなものを変えて、形は違えど執着に繋がってるという意味では結構似た者同士だし、一歩間違えればローザだってカインと同じ道を辿ることになる危うさはあるかなーなどと長々寝言を語りました。
で、DFFOOのパラセシは4TA軸から来てないからその辺はわからないにしても、「自分が色んな人達を巻き込んで戦火を広げた」っていうところを地味に後悔してて(本編ではセシルの心情はほぼ語られないからこれはいい補完だと思った)、そこにはきっとカインのことや兄さんのことはもちろん、ローザのことも含まれてるんだよなあと…。
セシルはローザを戦いに巻き込みたくはなかったし、ローザの想いを知りながらも自分の所業や暗黒騎士である身を考えると分不相応な相手だと思っていたフシがありますが、そうした過去の自分を受け入れ乗り越えた末に自分の想いに気付き、ローザの想いを受け入れます。それでも、終盤になるまでローザが戦いについてくることは嫌がっていたので、やっぱり「ローザを危険な目に遭わせたくないのに、僕がどんどん巻き込んでしまう」っていう部分はちょっと後悔してたのかなと。でも実際は、セシルが巻き込んでるんじゃなくて、みんなが勝手にセシルの力になりたくて集まってきてるだけなんですけどね。みんなセシルが大好き。
カインも例外じゃなくて、もちろん軍人としても友人としても恋敵としても複雑な想いがあるのは否定できない。それでも、裏切りの単なる罪滅ぼしのためだけなら二度もついてくるわけないかなと思うんですよね。4TAで闇カインに叩きのめされて、その傷が癒えた後は竜騎士としての名を捨ててまで、バロンに真っ先に向かおうとする辺り、やっぱりカインはセシルを憎んでも憎みきれず、大切なんだろうと思うんだなあ。
もう何の話してるのか自分でもよくわかりません。
カインの「親友を憎んでも憎みきれず、それでも大切で壊したくない」みたいな複雑な感情は、何だかとても共感してしまうんですよね。
私にも覚えのある感情だから。だから私はカインが好きだし、あれこれと掘り下げたくなってしまう。
そして過激派なので解釈違いやカインの拗らせ童貞ネタなどはお断りなのである…。゚(゚^o^゚)゚。

