例によってストーリーに関しては思うところが多すぎ問題なんですけど、第二部5章でケフカによって砕かれ失われた6組の記憶はどうやら闇のクリスタルが保持していたのか、はたまたWoLさんの願いによって復活したのかは定かでありませんが、新世界に飛ばされてきていることが明らかになりました。
で、わたくしずーっと「6組は一体何の記憶を失ってるの?」って言ってたわけなんですが、今回のストーリーで文字通り私は目を剥きました。
なんやて工藤!?!!!?
いや、言われてみればロック断章でも第二部5章でもロックは「フェニックスの秘宝を探していた」ということは言及してたんですけど、それを見つけたかどうかということには言及してませんでした。というより、結構巧妙に話題が逸れて何だかんだで「俺は手の届く範囲のものは全部守りたいと思ったんだ」っていう方向に収束したんですよね。
ティナは愛を知っている。セリスは絶望から希望を取り戻したことを知っている。エドガーはフィガロ城が故障したことを覚えている。そして6組は全員、ケフカが「何」をしたのかを知っている。滅亡に向かうだけの世界で希望を見つけ、自分たちの生きる意味や使命を探し求め、見つけたことも知っている。
このことから6組は原作本編の中で何の記憶を失っているのかがわからなかったのですが、ロックのこの発言で少し風向きが変わった気がしました。そして、DFFOOの中のロクセリがカプらしくない、ロックの中の扉が開いてお互いの想いと向き合ったあの絆が感じられない、と思っていた違和感の正体。
そのまんまだったんですよね。ロックとセリスはお互いに「仲間」を超えた「大切なひと」であるという認識はある。だけど、このふたりの中にはフェニックスの秘宝の結末の記憶がない。あれはロックがセリスの想いと自分の想いを受け止めるために必要な「ケジメ」であり、セリスの中でずっと引っかかっていた「あのひとの代わりなのか」という疑念が晴れた瞬間でもある。その記憶がないもんだから、お互いに自分の想いに確信が抱けてなかったんですよね。
本編中でロックはセリスに惹かれていたけども、レイチェルを守れなかったという過去が彼の心を縛っていました。「守る」という言葉は彼にとっては誓いであり呪縛です。それを知ったセリスはロックの「守る」という言葉は自分に向けられたものではなく、自分の向こう側にあるレイチェルに向けられたものだと悟り、ロックに対して好意を表すことができなくなるわけですが…。
孤島で目覚めた後、その記憶を取り戻さないと前に進めないと感じたロックはセリスを突き放して単独行動に出ます。そのことはセリスを大きく傷つけ、「やはりロックにとって自分は仲間以上の存在にはなれないのか」という迷いが孤島を結界化させます。そこにティナが寄り添うというのが、個人的にはグッときましたよねー。
重度のエドティナ中毒患者な私ですが、もちろん原作のティナに特定の恋愛相手はいないことはわかっています。だけど、ティナはロックとセリスがかつての自分の両親のようにリターナーと元帝国将軍という敵対する立場にありながら惹かれ合っていることをわかっていて、それを応援しているし、同時に憧れもきっと抱いてるんだろうなと思うんですよ。だから、ロックに置いて行かれて傷ついたセリスに「私がロックの代わりに一緒に戦う。一緒に探そう」って言えるのかなあって。
ティナのこの優しさと強さにセリスはきっと救われたし、陛下も遠くから好ましく見つめてますよきっと!!!!!
で、その陛下なんですが今回は名前しか出てきませんでした。またかよ!!wもう、相変わらず名前だけが先行して、出会った周りの人を上手く使いながら現状把握して、仲間とじわじわ接触していくっていう王様のやり口ときたら、とんだ焦らしプレイです…。そういうとこ好きです。
6モグもがっつり出番ありましたねえ…。スケジュール一覧でシルエットにする意味はあるのか?w個人的に、6モグが喋ってるときに小さいおててを開くところがめっちゃかわいいなって思います?
セリスは一人でも自分で何とかできる、というロックに対して怒るモグですが、この後の「いくら強くてもそばにいないといつ失うか分からないクポ!ボクだって…モルルについていれば…」っていうモグのセリフが泣ける?うう、いつもティナ防衛戦でモルルを瀕死にさせちゃった挙句に、回復もせずミスリルスピアとミスリルシールドを剥ぎ取ってガードリーダー戦では「落とし穴早よ!!」とか言ってごめんよモグ…(我ながらひどい)(剥ぎ取ったミスリル装備はフィガロで陛下に献上してました)
ってか、6のモグは大きいしこれはふかふかし甲斐があるだろうなあ~って思ってしまった?ドット絵だとわからなかったけど、これはかわいいし、ふかふかしたくなるのもわかる。早くティナと再会のふかふかを見たいものです?
ストーリー的には、セリスは自分がロックにどう想われているか云々はとりあえず横に置いといて、「成すべきことがある」と迷いを一旦払拭したみたいです。で、そこに出てくるのが何と「ダリルの墓」。
オープニングのやり取りでゴル兄さん一行が「旧世界では自分の意志で飛空艇を作り出したが、ここではできないようだ」とか言ってたし、ダリルの墓が出てきた以上、やることはひとつしかありませんよね!?ってことで続き早う!!(机バンバン
しかしここでダリルの墓が出てくるということは、おそらくセッツァーも何かしら迷いの中にいる、ということなんでしょうか…。旧世界で飛空艇が失われてしまって、空を飛ぶ手段をまた失ったセッツァーは「この世界で自分に何ができるというんだ」と、崩壊後のあのときのように自暴自棄の迷いの中にいるのかもしれない。おそらくセッツァーが失っているのは「自分はどうやってもう一度翼を手に入れたのか」っていう部分なんだと思います。
いや、以前Twitterで「DFFOOのセッツァーは飛空艇の話をするとき、まるでブラックジャックが現存してるかのように話してるのが違和感ある。ファルコンはどうした」っていうつぶやきを見たことがあって、そのとき私は「セッツァーにとって”自分の飛空艇”と言えばブラックジャックであって、ファルコンはあくまで”友の翼を借りただけ”という認識だからじゃないのかな」って思ってたんですけど、ブラックジャックを失ったことは覚えてるのに、その後もう一度空を飛べるようになったのはなぜか、という部分が抜けてるのかもしれません。
私は本編後の時間軸でFF6の二次創作物を書くときはっきりと明言はしていませんが、セッツァーが駆る飛空艇は新しく作ったブラックジャック2号という認識で書いています。セッツァーの夢は「自分の飛空艇で世界最速の男になる」ということで、ダリルのファルコンでそれを叶えるのは違うと思ってたんですよね。もちろん、本編後しばらくは陛下にこき使われて、ファルコンで世界中を回って復興の手助けをしてたと思うんですが、その一方で自分の飛空艇も新たに作ろうとするんじゃないかなって。で、いずれはファルコンはもう一度ダリルの墓に眠らせてやるんだろうと思っていたのですが、それはあくまで私の中の二次創作設定であって、DFFOO内のセッツァーはそれとは関係ありません。ああー、何かこう、二次創作者として一生の不覚…。
今回、前編のストーリーを見てて思ったんですけど、6組が失った記憶ってこれまでの他シリーズキャラのように「共通で忘れてるポイントがある」とか「原作でのある時点から先が全て抜けている」みたいなのとは違う失い方をしているんだ、ということがわかった気がします。
そして、その失った記憶というのは一部を除いて本人にしか分かり得ないものなんだと思います。FF6は全員が主人公でそれぞれが自分の物語を持ち、プレイヤーはそれを全て見ることができるけど、ゲーム内のキャラクター視点で考えれば必ずしもその場面を見ていないし、知らないことが多々あると思います。それぞれの物語は当たり前ですけどそれぞれにとってセンシティブな部分でもあるので、概要を話すことはあっても詳細に共有することはないと思います。
だから、他の仲間たちとの記憶の答え合わせのようなものがしづらい。
自分の物語の過程は覚えてる、結果として得たもの(生きる意味や信念)もしっかりここにある。ただ、そこに至った「結末」ははっきりしない。そんな感じなんだと思います。何か忘れていることがあるのかもしれないけど、他のシリーズ組のように大切なもの(セシルにとっての光とか)は失っていない。お互いに仲間だという記憶はきちんとある。だから問題はない、と旅を続けられたけど、旧世界が壊れたことで元の世界での世界崩壊を追体験した6組は自分たちが「何」を失っているのかを思い出したのかもしれません。
ただ、その度合いは個人差が大きいのかなという印象でした。原作でも世界崩壊後はフィガロ兄弟やリルム、ガウなどの面々は最初から迷いなく自分たちの成すべきことを成すためにズンズン前進しています。まあ、リルムやガウはまだ幼いからそう迷うこともないという解釈もできますが、フィガロ兄弟の意志の強さたるや尋常じゃないですね…。
あーもう、後編が気になります!!4組なんか「セシルが触れたら全員記憶を取り戻しました」っていうガバさだったのに、6組は結構前々から伏線張ってた感がビシビシ感じられて…。アーデンがモグに対して「仲間をみんなここに連れてくるんだ」って言ってたのも割と気になるところではあるんですけどね。スマンが胡散臭いんだよなあアーデン…wでも、第二部最終章であれだけの大立ち回りをやって、ノクトに説得されたし今回も「オレを信用するわけないか…一縷の光も許されないのか?オレだって昔は…」って考えてたし、モグが6組一行を連れてくるまで、ケフカやあの辺りの手から輝きを守っているのかもなあ。


