自分で描かない方が平和なんだ、と思いながらちょこっとだけカイリディの絵を描いた。
カインは言葉だけの謝罪が何も意味を成さないと知っているから、地底でリディア合流後にミストとファブールでの一件について一通りリディアに謝罪をした後は、不必要に謝らない。彼が仲間たちともどこか線を引いているように見えたリディアはそれが寂しくて、「カイン」と声をかけようとして思わず腕を取ってしまって。
「あ、あの、セシルたちが呼んでたよ」
「そうか」
交わした会話はそれだけ、みたいなぎこちないカイリディ…というか、カインとリディアっていうらくがき。
リディアはカインのしたことを許すとか許さないとか、そういうことはよくわからないでいる。あのとき「やむをえん、無理矢理でも!」とリディアに槍を向け、セシルに対してはもっと明確な殺意を持って槍を向けていたカインを怖く思わない気持ちはなくはない。でも、いざ仲間として戦い、その兜の奥の瞳を正面から見つめてみたとき、本人が言葉にはしない色んな思いや優しさが滲み出ていることに気付いて、「もっと知りたい」と思うみたいなの好きなんだよなあ…。
でも、カイリディは結ばれることはないんだよ…。カインもリディアのくるくる変わる表情とか、幻獣の心すら掌握する人懐っこいところに、自分にはないものだと感心したり知らず知らずのうちに癒されて、ホッとしてる。旅をしてるうちに少しだけ距離が縮んで、会話も増えて。
でも、カインはまた操られてしまう。
再び戻ってきたカインは、以前より更に鋭さを増していて、表面上は変わらないんだけど、リディアには何となく、カインはもう色んな意味で「戻ってこない」のだと悟るみたいなね…。それでも、少しでもカインに自分を許してほしくて、どうすればいいのかわからないけど、リディアは怒ってないから、と少しだけでもそばに寄り添うみたいなカイリディがいいなあ…。
カインの孤高であろうとする心にも触れようとするのはリディアだけなんじゃないかなとか妄想はするんですけど、4TAでバンド技が一個もないとか、リディアが真っ先に思い出したのはカインの二度目の裏切りだとか、「セシルを殺せばお前は以下略」とか、つか4TAになっても相変わらず一言も会話がないとか、心折れるわ。
だからエジリディに走ったわけではないけどね…。エジリディもエッジがすげーわかりやすくてリディアもエッジには懐くとはちょっと違うみたいな、そういうのかわいくて好きだよ。でも、リディアには少しだけ柔らかい空気になるカインとかめっちゃええじゃん…。わかりやすくイチャイチャパラダイスではないけど、ほのぼのみたいな。でも結ばれるわけじゃない。
最後には別れが待ってるし、幻界とミストを行き来するリディアのそばにずっといたのはエッジで。だから、ほんのり初恋だったのかなくらいのイメージ。しかし、心を通わせてイチャイチャパラダイスなカイリディも見たいのであるよ。描いていいかな…。でも、さすがにポイピクに上げたら怒られるかな。
こう、公式にクロスオーバーどころか作品自体何の接点もないキャラ同士のカプを楽しく描いておられる作品を見ていると、公式が逆燃料とか、友人が相手違いカプ推しだからとか、そういうのに遠慮して描かないという選択肢を取るのも何だか違う気がするし、描いたものに言い訳するみたいに「最後はこっちなんだけどね」って言うのも違う気がした。
見たいから描いた!でいいんだよな、だって同人だもの。
エジリディにしろカイリディにしろ、どっちも掘り下げるつもりはないし、推すつもりもないんだ…。特にカイリディなんて、どれだけ考えたって結ばれる未来が想像つかない。4TAなんかなかったことにして、否、あったとしても全部ねじ曲げてそれでもカインとリディアが結ばれるところを考えればいいんだけどね。それができるのが二次創作だろう。セツリルなんかまさにそうだよ。でも、カイリディでそれはないんだよ。
本編の隙間でほんのり、ほんの少しだけでもカインがフッと柔らかくなる瞬間をセシロザ以外に作れそうなキャラがリディアなのかなってだけ。だから、カプなのかって言われると多分そうではない。
好きなら好きで押し通せばいいのに、何かあれこれ言い訳じみたことを考えてしまうのは、結局それほど好きではないというか、このふたりがくっつく理由とか惹かれる理由って部分に自分でもどこか納得できてないからなんだろうな。
あーもうめんどくせえ!やっぱFF4のカプ問題には触れちゃダメだわ。
でもカイリディがひっそりキスしてる絵とかはちょっと描いてみたいってラフだけ描いてみたものの。うーん、描いたらもっとめんどくさいことになるからやっぱこれ以上描かない方がいいな。しあわせにくっつく未来に繋がる妄想をできないカプを描いたって、自分が悲しくなるだけなのはニルフェルで学んだし、カイリディもそうだ。
