いつにも増して妄言度高めなこと言うんですけど、クロニクルクエスト:オメガ編に登場するチョコボのアルファはティナと共通項があるかもなあという話。


アルファは当初オメガの被検体として生み出され、「弱き生物が強さを発揮する事象」を検証するために戦いを強いられていましたが、結果的には使えないと判断され、別の被検体として選ばれたヒカセンを次元の狭間に呼び込むための水先案内人として、オメガに利用されることとなりました。遠い彼方の宇宙人や、言語体系の異なる古代人とすら意思疎通が可能な「超える力」をもってしてもアルファとは意思疎通ができないのが特徴的でした。
詳細は割愛しますが、物語の最後にようやくアルファは自分の言葉をヒカセンに伝え、旅に出ます。
そのことに驚くヒカセンに対し、シドはある仮説を提唱します。それが「当初、オメガに創り出された被検体でしかなかったアルファは、読まれるような心を持っていなかった。それが、次元の狭間での共闘を通じて心が生まれ、ここに来てようやく自分の言葉を持ったのではないか」というもの。
事実、出会った当初のデルタ編では愛嬌だけはたっぷりだったものの、自ら何かを発信しようという姿勢のなかったアルファでしたがシグマ、アルファ編ではかなり表情豊かになり、みんなのためにとケトルに魔法の水を入れて沸かす…ということまで始めます。
何かこう、この流れって当初帝国に操られて魔導戦士として戦わされていたティナが、ジュンの手によってその呪縛を解かれたはいいものの長らく操られていた影響か感情や心、特に愛について理解が乏しかったのが旅を通じてどんどん豊かになり、モブリズで愛を知り、ケフカに対し「なぜ生きるのか」の答えを叩きつけられるようになったのとちょっと似てるなあと。
まあ、だから何だと言われれば何もないんですけども。オメガの生み出した被検体というのは、オメガがこれまで触れた、鏡像世界も含めた古今東西あらゆる物語や伝承みたいなものを参照にしているわけで、アルファは見た目とその能力どおり不思議なダンジョンシリーズから取ってきたものだろうと思うんですけどね。シグマ編の6ネタがあまりに秀逸すぎたので何となくふと思ってしまった。畳む