#ヒカアグ
アズキガユ(小豆と米)がある世界観なので、多分おはぎやぜんざいみたいなあんこともち米のお菓子とかもあるんだろうなと想像はするのですが、さすがにヒカリくんはあんこの作り方までは知らないと思うので、アグネアと二人でク国のレシピ本(あるのかそんなの)をモンテワイズ辺りの古本市で買ってきて、にらめっこしながら作ってほしさある。
「どう?ヒカリくんの知ってる味?」
「む……もう少し甘みは少なかったと思うが、これも美味い。アグネアのさじ加減が良かったからだな」
「よかった〜! 普通に豆を煮るのとは違って難しかったけど、こんな風になるってすごいね」
ってにこにこ試食してるんだな。
ところで、アズキガユって竹筒に米と小豆が詰められてて、お湯注いでしばらく蒸して塩ごまを少々で出来上がりみたいなイメージが何となくあるんですけど(カレーメシのようなw)、小豆ってかなりアク抜きが必要じゃなかったっけ…。
小豆の赤に同胞の流した血、自身に流れる同胞の血を思い、戦の勝利を誓うという縁起物みたいなものだし、何回も食べたくなるほど美味しいとかだと逆にアカンのかも。
どちらかと言えば、「もう二度と食べずに済むならそれでいい」っていうニュアンスをヒカリくんから感じたし、アグネアもあそこで「何食べてるの?」と見慣れないものへの関心はあっても、由来を聞いて「大切な食べ物なんだね」と自分もひとくち欲しいとは言わなかったしね。アグネアのそういう気遣い好きなんだよな〜。畳む