数日後、肖像画を描いてほしいというフィガロ国王夫妻の要望を叶えるためにフィガロ王国を訪れたセッツァーとリルムである。
久しぶりの再会にきゃあきゃあと盛り上がる女性陣を横目に、「いつまでかかるんだ?」と気怠そうに言い放つセッツァーの手元に光るものをめざとく見つけたエドガーはやれやれと肩をすくめた。
「どうして小指なんだい」
「あ? 別にいいだろ」
「まあ、君らしいと言えば君らしいね。やっと丸く収まったみたいで俺も肩の荷が下りたよ」
「そりゃどーも。まあ、確かにお前の言葉がなけりゃこうはならなかったろうな」
「俺はちゃんと礼をしたつもりだが、君は何かないのかい」
「もちろんあるとも。楽しいゲームの時間だ」
「お手柔らかに頼むよ」
「ふん、あのときわざと俺に負けた借りを返してやる。ま、おかげでヒントは得られたが」
「なら良かったよ。その指輪に込めた願いが叶うといいね」
「叶えてやるさ。運ってのは呼ぶもんだからな。女神もいるようになったことだし」
「そうかい」
にらみ合いのようなじゃれ合いのような、妙な空気を醸し出すエドガーとセッツァーに、ティナが心配そうな視線を向ける。
「だ、大丈夫かしら二人とも……」
「だいじょーぶだって。二人ともほんとは仲良いのリルム知ってるから」
片目を瞑ってみせるリルムに、ティナもほっとしたような笑顔を見せる。
「リルム、すっかり大人になったわね」
「え、そうかな」
「ええ、前に会ったときよりとても素敵で、しあわせそうよ。……本当によかった」
「へへ、リルムもそう思う」
にこにこと嬉しそうに微笑むリルムとティナに、エドガーも目を細めた。隣に立つセッツァーの顔が心なしか緩んで見えるのは指摘しないでおいてやろう。
「これはこれは、意外と言えば意外だね」
「うるせえ」
どことなく気まずそうに言いながらも、何とも言えない微笑みを浮かべてリルムのしあわせそうな笑顔を見つめるセッツァーに、今夜は美味い酒が飲めそうだなとエドガーはふっと頬を緩めた。
久しぶりの再会にきゃあきゃあと盛り上がる女性陣を横目に、「いつまでかかるんだ?」と気怠そうに言い放つセッツァーの手元に光るものをめざとく見つけたエドガーはやれやれと肩をすくめた。
「どうして小指なんだい」
「あ? 別にいいだろ」
「まあ、君らしいと言えば君らしいね。やっと丸く収まったみたいで俺も肩の荷が下りたよ」
「そりゃどーも。まあ、確かにお前の言葉がなけりゃこうはならなかったろうな」
「俺はちゃんと礼をしたつもりだが、君は何かないのかい」
「もちろんあるとも。楽しいゲームの時間だ」
「お手柔らかに頼むよ」
「ふん、あのときわざと俺に負けた借りを返してやる。ま、おかげでヒントは得られたが」
「なら良かったよ。その指輪に込めた願いが叶うといいね」
「叶えてやるさ。運ってのは呼ぶもんだからな。女神もいるようになったことだし」
「そうかい」
にらみ合いのようなじゃれ合いのような、妙な空気を醸し出すエドガーとセッツァーに、ティナが心配そうな視線を向ける。
「だ、大丈夫かしら二人とも……」
「だいじょーぶだって。二人ともほんとは仲良いのリルム知ってるから」
片目を瞑ってみせるリルムに、ティナもほっとしたような笑顔を見せる。
「リルム、すっかり大人になったわね」
「え、そうかな」
「ええ、前に会ったときよりとても素敵で、しあわせそうよ。……本当によかった」
「へへ、リルムもそう思う」
にこにこと嬉しそうに微笑むリルムとティナに、エドガーも目を細めた。隣に立つセッツァーの顔が心なしか緩んで見えるのは指摘しないでおいてやろう。
「これはこれは、意外と言えば意外だね」
「うるせえ」
どことなく気まずそうに言いながらも、何とも言えない微笑みを浮かべてリルムのしあわせそうな笑顔を見つめるセッツァーに、今夜は美味い酒が飲めそうだなとエドガーはふっと頬を緩めた。