ティナの脚を開かせ、潤んだ泉に大きくそそり立ったエドガー自身をこすりつけると、にちゅ、という水音がエドガーの本能を更に煽った。先端に蜜を塗りたくるように何度か往復させ、エドガーは一度息を吐くと「挿れるよ」と小さく呼びかけ、ティナが小さく頷くのを確認してゆっくりと腰を沈めていった。そこは柔らかくエドガーを受け入れると、離したくないといわんばかりに包み込んでくる。ぞわぞわとした快感がエドガーの腰から背筋を駆け抜け、思わず声が漏れる。
昨夜に比べると難なく奥まで到達したところで、エドガーはあまりの快感に歯を食いしばった。男女の情交が気持ちいいことは知っているが、胸の奥から湧き上がる温かな感情は知らない。あまりの温かさに、逆に不安が増す。
「あ……っ、エドガー……、あったかい……」
「ティナ……」
「どうしたの? くるしいの? 私だけがしあわせなの?」
「ちがう、ティナ、苦しくなんかない。きもちいいんだ。きもちいい、んだ……」
「ならどうして、泣いているの?」
ティナの細い指に目元を拭われて、エドガーは自分が涙を流していることに初めて気付いた。
「エドガーの目はとても綺麗ね……。涙が流れているとまるで泉みたいだわ。初めて会ったときはあんなに怖く感じたのに」
「ふ、ふ……今は違うというなら光栄だね。……すまない」
顔を覆うティナの手を取って、そっと手のひらに口づける。繋がった部分が溶け合いそうなほどに熱い。この熱さを、どうしようもなく失いたくない自分がいる。顔を見られたくなくて、エドガーはティナをぎゅうと抱きしめた。ティナの小さな身体は優しくて温かくて、どこまでも恋しくて愛しい。離したくない。湧き上がる感情がエドガーの口を開かせた。
「俺は、怖いんだ」
「こわい?」
「モブリズで君と再会してから、ずっと考えていたことがある。俺たちが最後の決着をつけるとき、きっとケフカだけでなく三闘神とも戦うことになる」
「そうね」
「三闘神はこの世界に魔法をもたらし、司っている神だ。その神を倒すことになれば、幻獣の血を引く君はどうなる?」
「……」
ティナが一瞬身じろぎするのを感じた。やはり、ティナも同じことを感じていたのだろうとエドガーは悟った。フィガロに行きたい、エドガーとふたりきりで過ごしたい、と言ってきたのはティナだ。
フィガロ城を救い、仲間を求めて世界中を旅する過程でエドガーは各地で様々な文献にあたった。それはこれからの決戦に備えての情報収集であったはずだが、同時にエドガーの中で一つの不安を膨らませることになった。だから、エドガーはティナを抱くのを躊躇した。一度ティナを知ってしまったら、二度と手放したくなくなるだろうことは容易に想像できたからだ。だが、ティナの望みを無碍にはできなかったし、エドガー自身もティナを求める心に抗いきれなかった。身体は正直なものだ、と笑うしかなかった。そして案の定、一度知ったティナの味はエドガーを惹きつけてやまなかった。
「俺は、君を失いたくない。例え世界に平和が戻ったとしても、君がいない世界を生きることが怖いんだ……」
「エドガー……」
「情けない王様だろう? 自分でも驚いているくらいだ。フィガロの民が待っているというのにね」
「私も、同じよ。もう、貴方がいない世界を生きるのは怖い。でも……」
「わかっている。それでも俺たちは進まなくちゃならないんだ」
「ええ。でもエドガー。私は、今、ここにいるわ。戦いの後どうなるかはわからないけど、不思議ね。貴方の元にきっと帰ってこれる気がするの」
ふわりとティナが微笑んで、エドガーは一瞬言葉を失った。
「しかし……」
「それに、モブリズの子ども達が待ってくれているわ。エドガーは、待っていてくれないの?」
「……!」
ティナの言葉に、エドガーの中で何かが解けていく感覚があった。
ティナは本当に、どこまでも眩しくて、優しくて、温かくて、エドガーはいつもそこに勇気づけられてばかりだ。
「そうだね。俺が一番、君の帰りを待っているよ、ティナ。いや……」
ティナの髪をそっと撫でて、口づける。ベッドに広がった淡い金髪に、エドガーの鮮やかな黄金の髪が重なり合って、砂漠の陽光に照らし出された黄金色のコントラストがエドガーから驚くほど自然に言葉を引き出した。気休めでも何でもなく、確信を持って。
「一緒に帰ろう。モブリズに。そしてフィガロに」
「ええ。ずっと一緒にいるわ、エドガー。だから……」
心がほどけていくと共に、ティナの中がきゅうとエドガーを更に奥へと誘い、エドガーは一瞬息を詰まらせる。
「ティナ。君が欲しい。もっと奥まで繋がりたい。……いいかい?」
「私も貴方が欲しいわ。私が貴方の元に帰って来られるように、いっぱい目印をつけて」
「ああ。俺のかわいいティナ……っ、君の、望むままに」
エドガーはティナの腰をぐっと掴むと、ゆるゆると腰を引きまた押し入れる動作を繰り返した。その度に、ティナは甘い声をあげ、涙に濡れた瞳でエドガーのことを見上げてくる。その視線はまるで彼の全てを自分の中に刻み留めようとするかのように見えて、エドガーもまたティナから視線を外せないでいた。
「あっ、エドガー……っ! すごい、わたしのなか、いっぱい……っ」
「ああティナ……っ、俺も、きみでいっぱいだよ……」
「エドガー、わたし、しあわせなの、だいすきなのよ……」
「俺も、ああ愛してるよ……っ」
緩やかな動きが奏でる水音が次第に肌のぶつかる音に変わっていき、それに伴ってティナの嬌声の間隔も狭まり、エドガーの頭の中が本能だけで塗りつぶされていく。国のことも世界のことも、全てしまい込まれて今目の前にいる少女をひたすら求め、愛したい想いだけで溢れかえってしまいそうだ。否、とっくに溢れかえってしまっているのかもしれない。
「あっ、んっ、は……っ、えどが……っ!」
「ティナ……っ、ティナ、あ、っく……!」
すがるようにしがみついてくるティナの身体を抱きすくめ、深く口づけたところでティナの身体が大きく震えた。その刺激に促されるようにエドガーは果てた。びくびくと震えるティナの中に全てを勢いよく吐き出す快感に熱い息を漏らしながら、エドガーはティナの唇を貪るように何度も吸い付いた。ティナも絶頂の余韻に浸るかのようにうっとりと目を閉じながら、エドガーの動きに応えようと舌を出してくる。
この時間が永遠に続けばいいのにと心の中でひっそり願いながらも、惜しむように唇を離せば互いの舌から唾液がつうっと流れた。
繋がった状態のままできつく抱きしめ合い、互いの呼吸が落ち着くのを待つ。ティナにティーセットを運んだときに比べると、随分とすっきりした気分なのは単に欲を吐き出したからだけではないだろうと思えた。
「エドガー」
「何だい」
「私……生きるわ。また、エドガーとこうして過ごしたいもの」
「……ああ、そうだね。俺も、心からそう願っているよ」
視線を交わし、ふわりと微笑み合う。そして、どちらからともなく互いの唇を重ねた。
何事も、知ってしまえば知らなかった昔には戻れない。だから、知らなかったことにするのではなく、知った物を守り、共に歩むためにこれから戦おう。
遠くから、飛空艇のエンジン音が近付いてくるのが聞こえてくる。
「セッツァー達が迎えに来てくれたみたい」
「もうそんな時間か。名残惜しいが、一旦この時間はおしまいだ」
「また帰ってこれるわ。そう遠くない日に」
「そうだね。だが、セッツァー達には悪いがもう少し待ってもらわねばね」
「どうして?」
「そりゃあ、こんな格好では出られないだろう?」
「あっ……」
おどけたような笑みを見せて自らの逞しい胸板を披露するエドガーに、ティナは自分があられもない姿で彼と繋がったままなことを思い出して、顔を赤くした。その様子があまりにかわいらしくて、エドガーはくすくすと笑いながら、何度めかわからないキスをティナに贈る。
重なり合った手、身体、髪、そして互いの心に刻んだ誓いを、砂漠の朝の光がどこまでも優しく照らし出していた。
昨夜に比べると難なく奥まで到達したところで、エドガーはあまりの快感に歯を食いしばった。男女の情交が気持ちいいことは知っているが、胸の奥から湧き上がる温かな感情は知らない。あまりの温かさに、逆に不安が増す。
「あ……っ、エドガー……、あったかい……」
「ティナ……」
「どうしたの? くるしいの? 私だけがしあわせなの?」
「ちがう、ティナ、苦しくなんかない。きもちいいんだ。きもちいい、んだ……」
「ならどうして、泣いているの?」
ティナの細い指に目元を拭われて、エドガーは自分が涙を流していることに初めて気付いた。
「エドガーの目はとても綺麗ね……。涙が流れているとまるで泉みたいだわ。初めて会ったときはあんなに怖く感じたのに」
「ふ、ふ……今は違うというなら光栄だね。……すまない」
顔を覆うティナの手を取って、そっと手のひらに口づける。繋がった部分が溶け合いそうなほどに熱い。この熱さを、どうしようもなく失いたくない自分がいる。顔を見られたくなくて、エドガーはティナをぎゅうと抱きしめた。ティナの小さな身体は優しくて温かくて、どこまでも恋しくて愛しい。離したくない。湧き上がる感情がエドガーの口を開かせた。
「俺は、怖いんだ」
「こわい?」
「モブリズで君と再会してから、ずっと考えていたことがある。俺たちが最後の決着をつけるとき、きっとケフカだけでなく三闘神とも戦うことになる」
「そうね」
「三闘神はこの世界に魔法をもたらし、司っている神だ。その神を倒すことになれば、幻獣の血を引く君はどうなる?」
「……」
ティナが一瞬身じろぎするのを感じた。やはり、ティナも同じことを感じていたのだろうとエドガーは悟った。フィガロに行きたい、エドガーとふたりきりで過ごしたい、と言ってきたのはティナだ。
フィガロ城を救い、仲間を求めて世界中を旅する過程でエドガーは各地で様々な文献にあたった。それはこれからの決戦に備えての情報収集であったはずだが、同時にエドガーの中で一つの不安を膨らませることになった。だから、エドガーはティナを抱くのを躊躇した。一度ティナを知ってしまったら、二度と手放したくなくなるだろうことは容易に想像できたからだ。だが、ティナの望みを無碍にはできなかったし、エドガー自身もティナを求める心に抗いきれなかった。身体は正直なものだ、と笑うしかなかった。そして案の定、一度知ったティナの味はエドガーを惹きつけてやまなかった。
「俺は、君を失いたくない。例え世界に平和が戻ったとしても、君がいない世界を生きることが怖いんだ……」
「エドガー……」
「情けない王様だろう? 自分でも驚いているくらいだ。フィガロの民が待っているというのにね」
「私も、同じよ。もう、貴方がいない世界を生きるのは怖い。でも……」
「わかっている。それでも俺たちは進まなくちゃならないんだ」
「ええ。でもエドガー。私は、今、ここにいるわ。戦いの後どうなるかはわからないけど、不思議ね。貴方の元にきっと帰ってこれる気がするの」
ふわりとティナが微笑んで、エドガーは一瞬言葉を失った。
「しかし……」
「それに、モブリズの子ども達が待ってくれているわ。エドガーは、待っていてくれないの?」
「……!」
ティナの言葉に、エドガーの中で何かが解けていく感覚があった。
ティナは本当に、どこまでも眩しくて、優しくて、温かくて、エドガーはいつもそこに勇気づけられてばかりだ。
「そうだね。俺が一番、君の帰りを待っているよ、ティナ。いや……」
ティナの髪をそっと撫でて、口づける。ベッドに広がった淡い金髪に、エドガーの鮮やかな黄金の髪が重なり合って、砂漠の陽光に照らし出された黄金色のコントラストがエドガーから驚くほど自然に言葉を引き出した。気休めでも何でもなく、確信を持って。
「一緒に帰ろう。モブリズに。そしてフィガロに」
「ええ。ずっと一緒にいるわ、エドガー。だから……」
心がほどけていくと共に、ティナの中がきゅうとエドガーを更に奥へと誘い、エドガーは一瞬息を詰まらせる。
「ティナ。君が欲しい。もっと奥まで繋がりたい。……いいかい?」
「私も貴方が欲しいわ。私が貴方の元に帰って来られるように、いっぱい目印をつけて」
「ああ。俺のかわいいティナ……っ、君の、望むままに」
エドガーはティナの腰をぐっと掴むと、ゆるゆると腰を引きまた押し入れる動作を繰り返した。その度に、ティナは甘い声をあげ、涙に濡れた瞳でエドガーのことを見上げてくる。その視線はまるで彼の全てを自分の中に刻み留めようとするかのように見えて、エドガーもまたティナから視線を外せないでいた。
「あっ、エドガー……っ! すごい、わたしのなか、いっぱい……っ」
「ああティナ……っ、俺も、きみでいっぱいだよ……」
「エドガー、わたし、しあわせなの、だいすきなのよ……」
「俺も、ああ愛してるよ……っ」
緩やかな動きが奏でる水音が次第に肌のぶつかる音に変わっていき、それに伴ってティナの嬌声の間隔も狭まり、エドガーの頭の中が本能だけで塗りつぶされていく。国のことも世界のことも、全てしまい込まれて今目の前にいる少女をひたすら求め、愛したい想いだけで溢れかえってしまいそうだ。否、とっくに溢れかえってしまっているのかもしれない。
「あっ、んっ、は……っ、えどが……っ!」
「ティナ……っ、ティナ、あ、っく……!」
すがるようにしがみついてくるティナの身体を抱きすくめ、深く口づけたところでティナの身体が大きく震えた。その刺激に促されるようにエドガーは果てた。びくびくと震えるティナの中に全てを勢いよく吐き出す快感に熱い息を漏らしながら、エドガーはティナの唇を貪るように何度も吸い付いた。ティナも絶頂の余韻に浸るかのようにうっとりと目を閉じながら、エドガーの動きに応えようと舌を出してくる。
この時間が永遠に続けばいいのにと心の中でひっそり願いながらも、惜しむように唇を離せば互いの舌から唾液がつうっと流れた。
繋がった状態のままできつく抱きしめ合い、互いの呼吸が落ち着くのを待つ。ティナにティーセットを運んだときに比べると、随分とすっきりした気分なのは単に欲を吐き出したからだけではないだろうと思えた。
「エドガー」
「何だい」
「私……生きるわ。また、エドガーとこうして過ごしたいもの」
「……ああ、そうだね。俺も、心からそう願っているよ」
視線を交わし、ふわりと微笑み合う。そして、どちらからともなく互いの唇を重ねた。
何事も、知ってしまえば知らなかった昔には戻れない。だから、知らなかったことにするのではなく、知った物を守り、共に歩むためにこれから戦おう。
遠くから、飛空艇のエンジン音が近付いてくるのが聞こえてくる。
「セッツァー達が迎えに来てくれたみたい」
「もうそんな時間か。名残惜しいが、一旦この時間はおしまいだ」
「また帰ってこれるわ。そう遠くない日に」
「そうだね。だが、セッツァー達には悪いがもう少し待ってもらわねばね」
「どうして?」
「そりゃあ、こんな格好では出られないだろう?」
「あっ……」
おどけたような笑みを見せて自らの逞しい胸板を披露するエドガーに、ティナは自分があられもない姿で彼と繋がったままなことを思い出して、顔を赤くした。その様子があまりにかわいらしくて、エドガーはくすくすと笑いながら、何度めかわからないキスをティナに贈る。
重なり合った手、身体、髪、そして互いの心に刻んだ誓いを、砂漠の朝の光がどこまでも優しく照らし出していた。